グローブ形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 06:50 UTC 版)
アメリカの鉄道部品メーカーであるグローブ社(Globe Ventilator Co.)が考案し、インターアーバンの車両などに使用されたものが本来のグローブ形ベンチレータである(グローブとは球形の意)。日本では、鉄道院基本形客車のうち丸屋根の寝台車に小型の物を採用したのが初めで、戦時形の通勤型電車であるモハ63形に大型化したものを採用して以来、国鉄の通勤形電車(国電)を中心に使用された。車両が走行することによって、車内の空気を外へ吸い出す構造になっているが、停車中でもある程度の換気が可能な点が通勤電車向きとされた。換気量が大きい反面、降雪時に雪が室内に入り込む欠点があったため、積雪地の車両や近郊型電車では下記の押し込み型に変わっていった。通称「グロベン」。バスでもほぼ同等のものがあり、その形状から「丸型通風器」と称されることが多い。
※この「グローブ形」の解説は、「ベンチレーター」の解説の一部です。
「グローブ形」を含む「ベンチレーター」の記事については、「ベンチレーター」の概要を参照ください。
- グローブ形のページへのリンク