キーフォーバー法案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 01:03 UTC 版)
「1960年のメジャーリーグベースボール」の記事における「キーフォーバー法案」の解説
前年に上院の反トラスト委員会を舞台に公聴会を開き、独占禁止法に触れるかどうかで議論しながら十分な審理がなされず廃案となったが、この年3月にキーフォーバー委員長はほぼ同じ内容の法案を提出した。しかも今度の法案では野球以外の全てのプロスポーツを反トラスト法の枠外に置くとして、野球だけは最高裁判断が出ている保留条項などを除いて、他は全面的に反トラスト法の適用範囲の中に入れるとする厳しいものであった。フォード・フリックコミッショナーは当然この法案を激しく批判した。一番問題となったのは前年も揉めたところの一球団が保有する選手の数で、法案では100名としてその内60名はこの法案が成立してから2年後に無制限の選抜対象となるという一項目だった。委員会は大リーグの富裕な球団は450名もの保有選手抱えていて、少なくとも新法案が制定されれば球団の貧富の差は見られなくなり、新興のフェデラルリーグにとっても最低限200名の確保が必要で直面している問題のいくつかは解決できる、としている。フリックは野球に関して「最も危険なものである」と非難した。5月19日と20日の二日間開催された委員会公聴会でコンチネンタルリーグのリッキーもシェイも法案を支持した。しかしこの法案は結局73対12の大差で否決されて野球機構は安堵したが、この結果はコンチネンタルリーグにとって決定的な打撃を意味していた。
※この「キーフォーバー法案」の解説は、「1960年のメジャーリーグベースボール」の解説の一部です。
「キーフォーバー法案」を含む「1960年のメジャーリーグベースボール」の記事については、「1960年のメジャーリーグベースボール」の概要を参照ください。
- キーフォーバー法案のページへのリンク