ガナキソロン
ガナキソロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 09:21 UTC 版)
プロゲステロンの代謝物であるアロプレグナノロンの類似体である神経ステロイドのガナキソロン(英語版)は、動物モデルを用いた研究が盛んに行われており、現在、てんかんの治療薬として臨床試験が行われている。ガナキソロンを含む神経ステロイドは、動物モデルにおいて幅広い活性を示す。また、他のGABAA受容体調節薬、特にベンゾジアゼピン系薬剤と比較して、長期間の使用でも耐性が生じないという利点がある。 成人の部分発作患者を対象とした第II相無作為化プラセボ対照試験(10週間)において、安全性、忍容性、有効性が確認された。また、104週間のオープンラベル延長試験でも引き続き有効性が確認された。また、非臨床試験の結果から、妊娠中の使用についてもリスクが低いことが示唆されている。本薬は、てんかんの治療に加えて、幅広い神経疾患および精神疾患の治療にも応用できる可能性がある。現在、心的外傷後ストレス障害および脆弱X症候群を対象とした概念実証試験が進行中である。
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