カリウムの人体内のふるまい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 17:42 UTC 版)
「高カリウム血症」の記事における「カリウムの人体内のふるまい」の解説
維持輸液で必要なカリウムは一日あたり20 - 40mEqであるが、経口摂取では一日50 - 100mEq必要であるといわれている。正常人ではカリウムは摂取量と同じだけ尿中に排出されることが知られている。即ち、腎障害がなければ尿中カリウム量からカリウム摂取量を予測することができる。尿中のカリウム排出の調節はCCT(皮質部集合管)で行われる。ここはカリウムの尿中への分泌を行う器官であり、体内のカリウムが過剰なときはカリウム分泌を促進させホメオスタシスの維持を行う。CCTでのカリウム分泌量調節因子としては以下のものが知られている。 CCTへ到達する尿量 CCTへ到達するナトリウム量 アルドステロン pH カリウム摂取量 高カリウム血症の場合はそれが腎障害による排泄低下によるものか、過剰摂取によるものかを区別する必要がある。これは部分排泄率を用いることで簡単に区別することができる。カリウム部分排泄率 (FEK) は通常12.5 - 25%である。血清カリウムが上昇しており部分排泄率が増加していれば摂取過剰であり、低下していれば腎からの排出の低下である。これは摂取量が多ければ本来尿中排出量は増加し、少なければ低下するというホメオスタシスの直感に矛盾しない。
※この「カリウムの人体内のふるまい」の解説は、「高カリウム血症」の解説の一部です。
「カリウムの人体内のふるまい」を含む「高カリウム血症」の記事については、「高カリウム血症」の概要を参照ください。
カリウムの人体内のふるまい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 08:21 UTC 版)
「低カリウム血症」の記事における「カリウムの人体内のふるまい」の解説
維持輸液で必要なカリウムは一日あたり20 - 40mEqであるが、経口摂取では一日50 - 100mEq必要であるといわれている。正常人ではカリウムは摂取量と同じだけ尿中に排出されることが知られている。即ち、腎障害がなければ尿中カリウム量からカリウム摂取量を予測することができる。尿中のカリウム排出の調節は腎臓のCCT(皮質部集合管)で行われる。ここはカリウムの尿中への分泌を行う器官であり、体内のカリウムが過剰なときはカリウム分泌を促進させホメオスタシスの維持を行う。CCTでのカリウム分泌量調節因子としては以下のものが知られている。 CCTへ到達する尿量 CCTへ到達するナトリウム量 鉱質コルチコイド受容体刺激物質アルドステロン (レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系で分泌が促進される) コルチゾール (ストレスや睡眠不足で分泌が促進される) その他 pH カリウム摂取量 低カリウム血症の場合はそれが腎からの排出亢進によるものか、摂取不足によるものかを区別する。これは部分排泄率を用いることで簡単に区別することができる。カリウム部分排泄率(FEK)は通常12.5 - 25%である。血清カリウムが低下しており、部分排泄率が増加していれば腎からの排出亢進、部分排出低下をしていれば摂取不足であると判断できる。
※この「カリウムの人体内のふるまい」の解説は、「低カリウム血症」の解説の一部です。
「カリウムの人体内のふるまい」を含む「低カリウム血症」の記事については、「低カリウム血症」の概要を参照ください。
- カリウムの人体内のふるまいのページへのリンク