カラスのパラドックスとは? わかりやすく解説

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ヘンペルのカラス

(カラスのパラドックス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/04 17:54 UTC 版)

ヘンペルのカラス (Hempel's ravens) とは、ドイツカール・ヘンペルが1940年代に提出した、帰納法が抱える根本的な問題(「帰納法の問題英語版」)を喚起する問題である。「カラスのパラドックス」とも呼ばれるが、パラドックスとして扱うべきかどうかには異論もある[1]


注釈

  1. ^ 英語では "All ravens are black." となる命題。

出典

  1. ^ a b 森田 2010, p. 31.
  2. ^ a b c d e f g 森田 2010, p. 32.
  3. ^ a b c d e f g h i 岡部 2010, p. 136.
  4. ^ “たいぐう【対偶】”, デジタル大辞林goo辞書, 三省堂, http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/132910/m0u/ 2011年8月23日閲覧。 
  5. ^ a b 野矢 1996, pp. 107–109.
  6. ^ 野矢 1996, p. 108.
  7. ^ 野矢 1996, pp. 106, 109.
  8. ^ a b 野矢 1996, p. 109.
  9. ^ 野矢 1996, p. 110.
  10. ^ a b c 逢沢 2001, p. 74.
  11. ^ 岡部 2010, p. 137.
  12. ^ a b 森田 2010, p. 169.
  13. ^ a b c d 森田 2010, p. 34.
  14. ^ “白いカラス発見 撮影に成功 - 四日市”. 伊勢新聞 (伊勢新聞社). (2008年10月22日) 
  15. ^ “あれっ、純白のカラス”. 琉球新報 (琉球新報社). (1997年9月4日). http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-90205-storytopic-86.html 2009年11月26日閲覧。 


「ヘンペルのカラス」の続きの解説一覧

カラスのパラドックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 19:11 UTC 版)

カール・グスタフ・ヘンペル」の記事における「カラスのパラドックス」の解説

詳細は「ヘンペルのカラス」を参照 科学的仮説の検証基本的モデル仮説演繹法であるが、このモデルおびやかすパラドックスヘンペル指摘したカラスのパラドックスである。仮説演繹法は、たとえば「すべてのカラスは黒い」という仮説をたてたなら、「次に観察するカラスも黒いはずだ」という予測演繹でき、その予測確かめられることで仮説がより確からしくなる、というプロセスをへる。ところで、「すべてのカラスは黒い」(A)という命題と「すべての黒くないものはカラスではない」(B)という命題論理的に同値対偶)である。この後者の命題(B)からは、「次に観察する黒くないものはカラスではないはずだ」という予測演繹でき、その予測確かめられることで仮説(B)はより確からしくなる。しかし、それならば部屋中にある黒くないものを観察するだけで仮説(B)がより確からしくなることになり、同時にそれと同値である前者仮説(A)も確からしくなることになる。つまり、部屋中に居ながらにしてすべてのカラスは黒い」という仮説確かめることができてしまうことになるのである。これは非常に奇妙であり、仮説演繹法改良する必要があることが分かる

※この「カラスのパラドックス」の解説は、「カール・グスタフ・ヘンペル」の解説の一部です。
「カラスのパラドックス」を含む「カール・グスタフ・ヘンペル」の記事については、「カール・グスタフ・ヘンペル」の概要を参照ください。

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