オーディンとセイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 22:03 UTC 版)
オーディンの持つ多くの様態には「魔法の領域」が存在すると、英国の考古学者ニール・プライスは書き記している。 『ロキの口論』で、ロキはセイズの慣習を行った咎で、男らしくない術策 (ergi) だとオーディンを非難する。これに対する免罪がユングリング家のサガにある。このサガでは、セイズの慣習に従うことで術者を弱く無力にできたと、スノッリは考えている。 北欧神話におけるセイズの例となる可能性があるのは『巫女の予言』で、詩の題名の由来になった巫女ヴォルヴァが見た予言的な幻視である。彼女の見た幻視はセイズと明確に関係するわけではないが、ヘイズと呼ばれる登場人物に発生している。この人物は伝統的にフレイヤと関連付けられたり、ヴォルヴァと同一の場合がある。この記述の中のヴォルヴァと、北欧神話における運命の女神ノルンの関係は、強くはっきりとしている。 神話におけるセイズの術者には、グローアも挙げられる。グローアはトールを助け、『スヴィプダグルの言葉』の『グローアの呪文歌』と名付けられた詩では、墓の下から呼び出されている。
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