エリトリア軍によるティグレ州北部占領
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:51 UTC 版)
「ティグレ紛争」の記事における「エリトリア軍によるティグレ州北部占領」の解説
2020年11月28日から29日にかけて、スーダンに逃れた難民らは、エリトリア軍が約720人~800人の民間人をアクスムで虐殺したと報告した。エリトリア政府はこの虐殺に関するアムネスティ・インターナショナルの報告は誤りだと主張し、さらにアムネスティがエリトリア政府への確認を取らずに発表を行ったことを非難した。エリトリア政府のコメントは次のようなものである。 「アムネスティには真実を究明しようという意思が欠けているようだ。彼らは我々に一切の事実確認を行わなかった。その上、『アクスム虐殺』なる事件についての彼らの発表の内容も(中略)二転三転している。」 TDFのゲリラ作戦により戦況が変化しつつあった2021年2月、国連の人道支援を指揮するマーク・ロウコックは、エチオピア側の支配地域の最大40%がエチオピア軍によって支配されておらず、その多くはエリトリア軍の支配下にあると述べた。 VICE World Newsが難民に行ったインタビューによると、エリトリア軍は少なくともMaekelay地方の一部を支配しており、おそらく実際の支配地域はさらに多いと考えられている。多くの難民がVICEの取材に対し、エリトリア軍が国境地域に侵入しただけでなく、その地域を支配していたと語った。Maekelayから逃れたある難民は、「戦争が始まって以来、エチオピア兵を一人も見ていない。あの地域を支配しているのはエリトリア軍だ」と語っている。 2021年6月16日、エチオピアの国連大使は、ティグレ州内のエリトリア軍は「すぐに撤退するだろう」と述べた。
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