エナメル質の除去
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:53 UTC 版)
歯の修復治療の大部分ではエナメル質の除去を行う。エナメル質のう蝕部位の除去のほか、象牙質や歯髄への通路を確保するため、またう蝕部位の除去後の修復、補綴のためにエナメル質の切削を行う。(保存修復・歯内治療・補綴治療なども参照。)また、脱灰が発生する前にエナメル質を除去することもある。歯の咬合面の溝の健康なエナメル質を除去し、それを歯科材料に取り替えるシーラントもある。これは将来のう蝕から保護するための予防処置で、7年にわたり、う蝕のリスクを55%低下させる。特に治療の必要がなくても、審美的な理由でエナメル質を除去することがある。歯の外見を良くするため、クラウンやラミネートベニヤを入れるためには歯を削る必要がある。象牙質に支持されていないエナメル質を残すと、エナメル質の破折を招くことがあるので、エナメル質の走行を覚え、それに基づきエナメル質を切削することが重要である。
※この「エナメル質の除去」の解説は、「エナメル質」の解説の一部です。
「エナメル質の除去」を含む「エナメル質」の記事については、「エナメル質」の概要を参照ください。
- エナメル質の除去のページへのリンク