エナメル質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 03:55 UTC 版)
エナメル質(エナメルしつ、enamel)または琺瑯質(ほうろうしつ)は、歯の歯冠の最表層にある、生体で最も硬い硬組織[1][2][3] である。硬さを表すモース硬度は6 - 7を示す[2]。
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エナメル質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/18 05:26 UTC 版)
エナメル質形成の項参照のこと。 エナメル質の形成は、crown stageに行われる。象牙質とエナメル質の形成の関係は「相互誘導」と称される。象牙質形成は必ずエナメル質の形成の前に行われる。一般に、エナメル質形成は分泌と成熟の二つの段階に分けられる。分泌期にはタンパク質や部分的に石灰化されたエナメルとなり、成熟期には完全に石灰化される。 分泌期には、エナメル質はエナメルマトリックスに寄与するエナメルタンパクを産生する。エナメルマトリックスはその後アルカリホスファターゼによって石灰化される。この石灰化された外観がエナメル質の最初の外観であり、通常胎生3~4月頃生じる。エナメル芽細胞は象牙質の咬頭側にてエナメル質を産生し、その後歯の中心から遠ざかる方向に形成していく。 成熟期には、エナメル芽細胞はその機能をエナメル質の産生から、エナメル質形成に必要な物質を外部から運び込むことに変える。運ばれる物質の大部分はエナメル質の石灰化に用いられるタンパク質であり、アメロゲニン、アメロブラスチン、エナメリン、tuftelinが知られる 。
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エナメル質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 20:43 UTC 版)
詳細は「エナメル質」を参照 エナメル質は、人体の中で最も硬い硬組織である。元々は口腔外皮から生じたもので、象牙質、セメント質、歯髄腔と共に歯を構成する4大組織の1つである。 通常は目に見えるところにあり、土台の象牙質に支えらている。エナメル質の95%はミネラルで、残り4%が水分、そして1%がタンパク質で構成されている。エナメル質の通常色は、淡黄色から灰色がかった白色まで多彩である。エナメル質の土台となる象牙質がない歯の端部では、たまに色が少し青みがかる。エナメル質は半透明なので、象牙質の色およびエナメル質の下にある修復歯科用素材が歯の外観に強い影響を与える。エナメル質は表面の厚さが様々であり、噛み合わせの歯尖部 (Cusp (anatomy)) で最も厚くて最大2.5mm、そして臨床上CEJと見なされる境目で最も薄い。エナメル質の摩耗速度は、通常要因で年間8マイクロメートルである。 エナメル質の主なミネラルはヒドロキシアパタイトで、これは結晶性のリン酸カルシウムである。エナメル質にある大量のミネラルは、強度だけでなく脆性の原因ともなっている。象牙質(ミネラル化が少なく脆性も少ない)はエナメル質と補い合っており、支持として必要である。象牙質や骨と違って、エナメル質はコラーゲンを含まない。エナメル質の発達において着目すべきタンパク質はアメログレン、アメロゲニン、エナメリン、ツフテリン等である。これらは、とりわけ枠組み支持の役割を果たすことでエナメル質の発達を促すと考えられている。稀なケースで、エナメル質が形成できずに下層の象牙質が表面に露出しっぱなしになることがある。
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エナメル質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 14:00 UTC 版)
歯冠表面を覆うきわめて硬い物質(体の中で最も硬い組織)。約96%がヒドロキシアパタイトを主成分とする無機質、残りの4%が水と有機物である。
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