エナンチオマー【enantiomer】
読み方:えなんちおまー
キラリティー
(エナンチオマー から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 00:29 UTC 版)
キラリティー(英: chirality)は、3次元の図形や物体や現象が、その鏡像と重ね合わすことができない性質である。
注釈
- ^ ただし、実際の発音は/ˈkaɪərəl/であり、少なくとも音素訳的な立場からは「カイヤラル」または「カイヤアル」の方が適切だと言える。
出典
- ^ a b 日本化学会編 『標準化学用語辞典』 第2版、丸善、2005年、「不均斉」の項。ISBN 4-621-07531-4.
- ^ 文部省・日本化学会編 『学術用語集 化学編』 増訂2版、南江堂、1986年。ISBN 4524408215.
- ^ a b IUPAC Recommendations 1996; Basic Terminology of Stereochemistry. (外部リンク参照)
- ^ a b c 大木道則 『立体化学』 第4版、東京化学同人、2002年。ISBN 4-8079-0550-3.
- ^ Quin, L. D. A Guide to Organophosphorus Chemistry; John Wiley & Sons, 2000. ISBN 0-471-31824-8.
エナンチオマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/05 01:19 UTC 版)
エナンチオマー(光学異性体・鏡像異性体)とは、互いに鏡像関係にある異性体である。1つの不斉炭素であれば、R体とS体がエナンチオマーであり、2つの不斉炭素を持つ化合物においては、RR体とSS体がエナンチオマーになる。エナンチオマー同士はキラルであり、旋光度以外の物理的性質は完全に等しいため、分離するには特殊な方法を要する。 一対のエナンチオマーの当量混合物をラセミ体という。これは全く旋光性を示さないが、どちらかの鏡像体が多いと光学活性体となる。化学合成において、どちらか一方のエナンチオマーだけを合成することを不斉合成といい、その立体選択性は鏡像体過剰率で評価される。
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エナンチオマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/31 02:51 UTC 版)
「メチルフェニルピラセタム」の記事における「エナンチオマー」の解説
2つのR配置エナンチオマーである(4R,5S)と(4R,5R)は、S配置型である(4S,5R)と(4S,5S)と比べて、シグマ1受容体への正のアロステリック効果が大きくなる。 エナンチオマーσ1R PAM effect %erythro-(4R,5S) 222 ± 37 threo-(4R,5R) 191 ± 23 erythro-(4S,5R) 141 ± 40 threo-(4S,5S) 147 ± 31
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