ウイルスを対象としたメタゲノム解析(Virome)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 15:26 UTC 版)
「メタゲノミクス」の記事における「ウイルスを対象としたメタゲノム解析(Virome)」の解説
詳細は「ウイルスのメタゲノミクス(英語版)」を参照 メタゲノム解析はバクテリアやアーキアといった原核微生物がターゲットになることが多いが、ウイルス(特にDNA2本鎖ウイルス)に対しても応用することができる。ウイルスには系統間で共通の普遍的なマーカー遺伝子(例えば細菌や古細菌における16S RNAや、真核生物における18S RNAなど)がないため、PCRを介した系統解析が難しい。そのため、環境サンプルからウイルスコミュニティの遺伝的多様性にアクセスする方法として、ウイルスをターゲットとしたメタゲノム解析が有力な方法となっている。このようなウイルスのメタゲノム解析はVirome(日本語ではビローム、ウイローム、ヴァイローム、などと発音される)と呼ばれ、ウイルスの多様性や進化に関して有力な解析手段となっている。たとえば、Giant Virus Finderと呼ばれる解析パイプラインでは、塩性砂漠や南極に巨大ウイルス(英語版)が存在する最初の証拠を示した。
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