イリアス【(ギリシャ)Ilias】
読み方:いりあす
《「イーリアス」とも》古代ギリシャの長編英雄叙事詩。ホメロス作と伝えられる。「イリオン(トロイアの別名)の歌」の意。前8世紀ごろの成立。スパルタの美女ヘレネをめぐる、トロイア軍とギリシャ軍との10年にわたる戦争のうちの数十日間の展開を描く。ギリシャ最大最古の古典。イリアッド。
イーリアス【(ギリシャ)Ilias】
読み方:いーりあす
⇒イリアス
イーリアス
イーリアス
イーリアス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/19 10:14 UTC 版)
『イーリアス』(希: Ἰλιάς, 羅: Ilias, 英: Iliad)は、ホメロスによって作られたと伝えられる長編叙事詩で、最古期の古代ギリシア詩作品である。題名は「イーリオン(イーリオス/トロイア) (について)の(詩歌)」の意味[1]。
註記
- ^ ホメーロスの詩は、各行がダクテュロス・ヘクサメトロス(英雄脚六脚韻)となっている。この最初のラインは、高低アクセントを除いて、音節の長単だけで、カタカナに転写すると(実際の朗唱では、単語は続けて発音される)、「メーニナ・エイデテ・アーペー・レーイア・デオーアキ・レーオス」となり、これは「長単単|長単単|長長|長単単|長単単|長単」となり、「長単単」または「長長」の脚が六回繰り返されている。ホメーロスの英雄叙事詩はすべての行が、このようなヘクサメトロス韻で作られている。『オデュッセイアー』も同じ韻律である。
- ^ この7行を、ラテン文字に転写すると、次のようになる:
- Mēnin aeide, theā, Pēlēiadeō Achilēos
- oulomenēn, hē myūri Achaiois alge' ethēke,
- pollās d' iphthimous psyūchās A-idi pro-iapsen
- hērōōn, autous de helōria teuche kyunessin
- oiōnoisi te pāsi; Dios d' eteleieto boulē;
- eks hou dē ta prōta diastētēn erisante
- Atre-idēs te anaks andrōn kai dīos Achilleus.
- メーニナ・エイデテ・アーペー・レーイア・デオーアキ・レーオス
- ウーロメ・ネーネー・ミューリア・カイオイ・サルゲエ・テーケ
- ポッラース・ディプティー・ムースプシュー・カーサイ・ディプロイ・アプセン
- ヘーロー・オーナウ・トゥースデヘ・ローリア・テウケキュ・ネッシン
- オイオー・ノイシテ・パーシディ・オスデテ・レイエト・ブーレー
- エクスー・データプ・ロータディ・アステー・テーネリ・サンテ
- アトレイ・デーステア・ナクサン・ドローンカイ・ディーオサ・キッレウス
- ^ 実際のホメーロスの作品においては、以下のような決まった名前で神々も英雄達も登場する訳ではない。すべての行がヘクサメトロン韻に従うため、例えば、「アテーネー」女神は、この名前だと音節が「単長長」となっているので、アテーネーが登場する前には、「-長単」の語尾を持った語が来なければならない(この場合、「-長単単|長長」となってヘクサメトロン韻になる。例えば、glaukōpis(グラウコーピス)という形容詞は、「輝く目を持った」の意味であるが、これがアテーネーの前に来ると、「-グラウ|コーピサ|テーネー」となり、「-長|長単単|長長」のようになり英雄脚となる。女神が、Pallas Athēnē と呼ばれるのは、これを続けて読むと、「パッラサ|テーネー」となり、「長単単|長長」の英雄脚となるのである。ポイボス・アポッローン Phoibos Apollōn も同じように、続けて読むと「ポイボサポッローン」で、これは「ポイボサ|ポッローン」で「長単単|長長」のダクテュロスになる)。ポセイドーンは、「単長長」となり、前に「-長単」で終わる語が来ないと、英雄脚にならない。このため、ポセイドーンは、別名でしばしば呼ばれる。固有名詞も格変化するので、長音節と単音節の配置が変化し、これに対応してヘクサメトロン韻に整えるため、固有名詞などは別名が使われたり、別形が使われるのが普通である。ポセイドーンの場合、ポセイダーオーン(Ποσειδάων)という別形があり(『イーリアス 13.43』(ギリシア語原文))、また「大地を揺さぶる者」を意味する、エンノシガイオス(Ἐννοσίγαιος)という別名があり、ともにホメーロスの詩で使われている。
出典
- ^ イリアスとは - コトバンク
- ^ 野町啓『学術都市アレクサンドリア』講談社学術文庫, 2009, 250p. ISBN 4062919613
イーリアス(Ilias)
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「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」の記事における「イーリアス(Ilias)」の解説
ユークの女。物知りであるが、口数が少ない。逆に妹はおしゃべりである。
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