インメモリー‐データベース【in-memory database】
読み方:いんめもりーでーたべーす
コンピューターで扱うデータを主にメモリー上に格納し、処理の高速化を図るデータベース。インメモリーコンピューティングの一例。IMDB(in-memory database)。MMDB(main memory database)。
インメモリデータベース
【英】in-memory database, IMDB
インメモリデータベースとは、データを全てメインメモリ上に格納する方式で構築されたデータベースのことである。
インメモリデータベースに対して、HDDなどのディスクストレージにデータを格納する(従来型の)データベースは「オンディスクデータベース」などと呼ばれる。
インメモリデータベースは、オンディスクデータベースにおいてボトルネックとなる生じるシークタイムや入出力(I/O)時のデータ転送速度を無くすることが可能である。メモリ上で全データを扱う前提があるため、データ構造をより簡素な設計にして、検索を高速化することもできる。これらによってパフォーマンスの飛躍的向上が可能となる。
インメモリデータベースは揮発性メモリの上に全てのデータを保持する方式であるため、電源を喪失した場合などには全てのデータが失われるというリスクを伴う。このため、バックアップ・リストアのためにHDDやSSDなど記憶装置が援用される場合が多い。インメモリデータベースとディスクデータベースを併用するハイブリッド型のデータベースもある。
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インメモリデータベース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/15 21:51 UTC 版)
インメモリデータベース(IMDBあるいはメインメモリデータベース、MMDB)はデータストレージを主にメインメモリ上で行うデータベース管理システムである。ディスクストレージ機構によるデータベースシステムと対比される。メインメモリデータベースは内部最適化アルゴリズムが簡素であり、相対的に少ないCPU命令を実行するので、ディスク最適化されたデータベースと比較して高速である。メモリ上でデータアクセスを行うことで、ディスクと比較し、より高速かつ安定したパフォーマンスを提供できる。通信ネットワーク機器など、応答時間が肝要であるアプリケーションにおいて、インメモリデータベースは多用されている。[1]
- ^ “TeleCommunication Systems Signs up as a Reseller of TimesTen; Mobile Operators and Carriers Gain Real-Time Platform for Location-Based Services”. Business Wire. (2002年6月24日)
- ^ “Solid Announces General Availability of BoostEngine 4.0, the First On-Disk/In-Memory Hybrid Database Manager” (プレスリリース), PR Newswire, (2003年4月28日)
- ^ http://www.intelligententerprise.com/channels/business_intelligence/showArticle.jhtml?articleID=210700171
- ^ http://www.sybase.com/products/databasemanagement/adaptiveserverenterprise
- 1 インメモリデータベースとは
- 2 インメモリデータベースの概要
- 3 製品
インメモリデータベース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/26 17:56 UTC 版)
「SAP HANA」の記事における「インメモリデータベース」の解説
最大の特徴はメモリ上にデータを保有していることであり、ハードディスク上で動作するリレーショナルデータベース製品と比較して、10~100,000倍の速度でデータを処理することができる。SAP HANAはメモリ上でデータを処理するために最適化されたアーキテクチャを採用しているため、競合製品である米オラクルや米マイクロソフトのリレーショナルデータベース製品にインメモリオプションを搭載した場合と比べても3倍以上の速さでデータを処理することが可能であると謳われている。
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