Blumeria graminis（イネ科うどんこ病菌）
Blumeria graminis (DC.) Speer [Erysiphe graminis DC.]
分類：子のう菌門，核菌綱，ウドンコカビ目，ウドンコカビ科
日本全国に分布し，イネ科植物にうどんこ病を引き起こす。オオムギ，コムギなどの作物の他，アズマガヤ，イヌムギ，カモジグサなどの多くのイネ科野草に寄生するが，それぞれ寄生性は分化し，フォルマ・スペシャリス(f. sp.)グループとして分類される。子のう殻，分生胞子は葉組織上に形成され，吸器と呼ばれる器官を植物細胞中に形成して，栄養吸収する。子のう胞子および分生胞子を飛散して蔓延する。人工培養できない。
性状（機能）：植物病原菌 病徴→JPEG(54kb)
 |  | 形態： 有性世代：黒褐色，球形で菌糸状の付属糸をもつ子のう殻内に長楕円形の子のうを形成する。その内部に無色，楕円形，大きさ20-30×10-13μの子のう胞子を形成する。 無性世代：無色の分生子柄上に，無色，長楕円形～円筒形，大きさ32-44×12-15μで，フィブロシン体を含まない分生胞子を連鎖状に形成する。吸器は掌状。 |
| 分生胞子 | 吸器（染色後） |
| 標本番号 | 菌種 | 宿主和名 | 宿主学名 | 症状 | 採集地 | 採集年月日 | 採集者 |
| 103-2-7 | Blumeria graminis f.sp. hordei | オオムギ | Hordeum vulgare | うどんこ病 | 福岡県 | 1937 | 河村栄吉 |
| 103-1-13 | Blumeria graminis | コムギ | Triticum aestivum | 〃 | 東京市滝野川区西ヶ原 | 1942.5.23 | 尾添茂 |
| 103-1-14 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 神奈川県中郡奏野町 | 1942.6.9 |
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