植物病原菌 [Plant pathogenic fungi and bacteria]
一方、多くの植物の病原細菌も知れている。シュードモナス属、キサントモナス属、エルビニア属、アグロバクテリウム属、コリネバクテリウム属、ストレプトマイセス属、スピロプラスマ属のほかマイコプラスマ様細菌もある。とくにわが国で問題となるイネの細菌病には褐条病菌(Ps.syringae)、籾(もみ)枯病菌(Ps.glumae)、葉鞘褐変病菌(Ps.marginalis)およに白葉枯病菌(Xanthomonas campestris pv.orizae)がある。中でも白葉枯菌は最も重要な病原細菌で、東南アジア各国でも多発している。
植物病原菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 09:03 UTC 版)
様々な植物に寄生する菌類が知られている。中には農作物に重大な被害を与えるものも多々ある。植物に寄生する菌類は様々な群に含まれる。代表的なものを以下に挙げる。 ツボカビ門:サビフクロカビ(Synchytrium ジャガイモ癌腫病) 接合菌門:コウガイケカビ(Choanephora コウガイケカビ病など) 子嚢菌門:タフリナ(Taphrina 桜のテング巣病など)・ウドンコカビ(Erysiphe うどんこ病)、ハイイロカビ(Botrytis 各種植物の灰色カビ病など) 担子菌門サビキン綱:サビキン(Puccinia 各種植物のさび病など) クロボキン綱:クロボキン(Ustilago コムギ・オオムギの裸黒穂病など)、(Tilletia 小麦・大麦のなまぐさ黒穂病など) なお、卵菌類にも植物寄生菌があり、アブラナ科の白さび病など菌類の起こすものと似た病気が知られる。
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植物病原菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 01:12 UTC 版)
宿主植物を萎れさせるタイプのものと、組織を腐敗させるものとに大別される。 萎れさせるタイプのものは、宿主植物の根から感染し、木部の道管に菌糸体を広げる。その際に植物側は、導管に隣接する柔組織がふくらんで導管を塞ぎ(チローシスとよばれる)、水の吸い上げを物理的に阻害することになり、植物全体が萎れる。また、フザリン酸など、いくつかのマイコトキシンも関わっていると考えられている。 特にF. oxysporumは、作物ごとに寄生性が分化した群が存在し、それぞれの群ごとに特定の作物に萎凋性病害を引き起こす。フザリウムによる萎凋性病害が大きな問題となる作物には、トマト、バナナ、ワタ、サツマイモ、マメ科作物、ウリ科作物、アブラナ科作物などがある。 腐敗させるタイプのものは、ペクチン分解酵素により細胞壁を溶解させたり、マイコトキシンの分泌により細胞膜の透過性を阻害させたりして、組織を壊死させることにより症状を引き起こす。代表的なものには、F. oxysporumによる タマネギの乾腐病、F. solaniによるジャガイモの乾腐病、エンドウの根腐病などがある。 ジベレラ・ゼアエ(英語版)(有性世代F. graminearum)やF. asiaticum、F. culmorumによる穀類の赤かび病は、作物の組織を殺すのみならず、後述のようにマイコトキシンを産生し、人畜の健康被害をもたらすことで問題となっている。 逆に、イネばか苗病は、イネの苗が徒長するもので、病原菌はGibberella fujikuroi(不完全世代:F. fujikuroi)である。この種は植物の生長ホルモンの活性があるジベレリンを分泌するため、イネの生長が異常になるのである。
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植物病原菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:04 UTC 版)
エキビョウキンによる植物病害は一般に疫病と呼ばれる。寄生部位や症状は種や宿主によって大きく異なる。宿主範囲も種により異なり、P. infestansの場合、宿主はジャガイモおよびトマトのみであるが、P. cinnamomiは900種以上の宿主が知られている。経済的に非常に大きな被害をもたらし、アメリカだけでも年間数十億ドルの被害があるとされる。
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