アナログシンセサイザーのCSシリーズ
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「ヤマハ・CSシリーズ」の記事における「アナログシンセサイザーのCSシリーズ」の解説
CS80 1977年に発売された初期CSシリーズの最上位機種。8音ポリフォニック。16VCO内蔵のアナログシンセサイザー。コントロールパネルと鍵盤部の間にリボンコントローラーがあり、ピッチ・ベンドが可能。重量は82kg。8VCOずつ2系統の独立したシンセサイザーユニットを持ち、ミックスして発音する。ベロシティとアフタータッチ機能も持つ。 廉価版として、8VCO/8音ポリフォニックのCS-60と4VCO/4音ポリフォニックのCS-50も発売された。 TOTO (バンド)の代表曲『ロザーナ』の間奏でのシンセサイザーのソロで使われている。 CS5 CS10の廉価版モノフォニックシンセサイザーで入門機の位置づけ。 CS10 1977年発売。モノフォニックのアナログシンセサイザー。37鍵で外部入力端子を持つ。1VCO,1VCF,1VCA,2EG,1LFO 「Hatsune Miku Orchestra」において、多用されている。 CS15 CS10を2系統装備した構成のモノフォニックシンセサイザー。CS15Dとは異なる。 CS15D 1979年発売。2系統のプリセット型モノフォニックシンセサイザー。当時は音色メモリー機能が非常に高コストであった。一方でライブ演奏中に音色を切り替えたいというニーズもあり、音色を変えられないプリセットシンセサイザーはニッチな需要があった。マニュアルポジションを選べば、制限されたパラメータで、ある程度の音作りは可能である。 CS20M 1979年発売。CS40Mの廉価版で、モノフォニックシンセサイザー。8種類の音色をメモリーできた。 CS30 アナログシーケンサーを搭載したモノフォニックシンセサイザー。ライブ向けのフラットな筐体となるCS30Lも発売された。 CS40M 1979年発売。デュオフォニックシンセサイザー。2VCOで、それぞれ最低音優先と最高音優先に割り当てられている。ヤマハとして初めてデジタルに音色をメモリーできる機種。リングモジュレーターを備える。 CS70M 1981年発売。6音ポリフォニックアナログシンセサイザー。CS80と同様に2系統の独立したシンセサイザーユニットを持ち、同時発音できる他、高音域と低音域に別々の音色をセットできるスプリットモードを備える。マイクロプロセッサを用いた音色メモリー機構を備える。600音の容量を持つポリフォニックシーケンサー機能を持つが、テンポを外部と同期できる機能はない。MIDIはなく、外部から鍵盤入力情報を受け取れるKEY CODE端子があった。しかしこのKEY CODEを送出できる機材はCP35とGS2だけであった。 CS01 1982年発売。ミニ鍵盤37鍵のモノフォニックアナログシンセサイザー。ブレスコントローラーを初めて装備した。 ストラップを付けてショルダーキーボードとしても使うことができる。(チック・コリアがライブで使っていたことがある) レゲエミュージシャンの間で、シンセベースとして人気が高まったことがある。 嘉門達夫が「替え歌メドレー」で「紅白歌合戦」に出場した時のバックキーボーディストが弾いている。 松居慶子が「COSMOS-keyboards trio-」時代に使用していた。
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