けいがいかとは? わかりやすく解説

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形骸化

読み方:けいがいか

形骸化(けいがいか)とは、誕生成立したときの意義失われて、中身のない形だけのものになってしまうこと。

【形骸化の語源
形骸化の「骸」という字は「ほね、ほねぐみ」という意味である。精神肉体滅び最後に残るものが骨、すなわち骸。したがって「形骸化」は、骸という骨組み形だけ残り中身消失してしまった状態を表している。

【形骸化の用法
形骸化とは、誕生成立したときの意義趣旨失われてしまったことを表している。たとえば「毎週水曜日ノー残業デー」というルール定めたとして、実際には皆が残業しているような状況であれば、これは「残業をしない」というルールだけが残っているということになる。ルール決まり習慣など、「決めた当時こういう趣旨だったが、今はその看板だけが残っているような状況」が、「形骸化」の状態である。

【形骸化の例文
彼の作ったルール形骸化している」
社員の健康をチェックするというスローガンは、すでに形骸化してしまった」
規則を守るように通知出したが、守っている人がいないため、形骸化してしまっている」

【形骸化の類義語
形骸化の類義語として「陳腐化ちんぷか)」を挙げる陳腐化の意味は、「製品など古くさく時代遅れになってしまって当初持っていた価値減ってしまうこと」である。形骸化にも陳腐化にも「当初あったものがなくなっていく」という意味があるが、 形骸化は「看板だけが残り事実上中身なくなってしまっている(ゼロになっている)」のに対して陳腐化は「古くさくなっていて効率悪くなっているものの、存在はしている(ゼロではない)」という違いがある。「挨拶をしようという職場ルール形骸化している」と書いてあれば、誰も挨拶をしていない実態を表すが、「挨拶運動陳腐化してしまい、新鮮味がない」と書いてあれば、挨拶をしようという習慣続いていることを表す。

その他、形骸化の類義語には「有名無実化」がある。有名無実化の意味は、「名目上存在する実質的に何の意味も持たないこと」である。形骸化とほぼ同じ意味合い用いられる

また、形骸化の類義語には他に「死文化」がある。死文の意味は「条文法律条例など)はあるが、効力持たない文章のこと」である。形はあるが中身伴わないという意味では形骸化と同じニュアンスだが、死文化は文章にのみ用いられる。たとえば、チームワークのない形だけの組織表現するときに、「形骸化し組織」という表現はできても「死文化した組織」という表現できないので注意が必要である。

【形骸化の対義語
形骸化の対義語として「活性化かっせいか)」を挙げる活性化の意味は、「社会組織などを活発にすること」である。「形骸化し組織と書けば、「目的失い形だけ残っている組織」という意味になるが、「活性化した組織と書けば「停滞していた組織活発に動いている状況」を表すことになる。あったものがゼロになっていくのが形骸化のイメージで、ゼロだったものがプラスになっていくのが活性化イメージである。 

けいがい‐か〔‐クワ〕【形骸化】

読み方:けいがいか

[名](スル)実質的な意味を失い形式だけが残ること。「規則が—する」


形骸化

読み方:けいがいか

名詞形骸」に、接尾辞「化」がついたもの
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