かたまつ

デジタル大辞泉

かた‐ま・つ【片待つ】

読み方：かたまつ

［動タ四］ひたすら待つ。

「妹に逢(あ)ふとき—・つとひさかたの天の河原に月ぞ経にける」〈万・二〇九三〉

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かたまつ

出典:『Wiktionary』 (2020/06/19 07:48 UTC 版)

動詞

かたまつ【片待つ】

1. ひたすら待（ま）つ。
   • 冬こもり　春へを恋ひて　植ゑし木の　実になる時を　片待つ我ぞ（柿本人麻呂^(wp) 『柿本人麻呂歌集』巻九・1705）〔680-701年頃〕

     冬の間は〈家に〉籠もり、春の〈到来を〉待ちわびて、植えた木に実が成るときをひたすら待つ私です。

   • 妹（いも）に逢ふ　時片待つと　ひさかたの　天の川原に　月ぞ経にける（詠み人知らず^(wp) 『万葉集^(wp)』巻十・2093 秋・雑歌・七夕）〔7世紀後半-8世紀後半〕

     妻に逢う、ただそれだけをひたすら待っていると、天の川原〈天の川の川原〉を月が渡ってゆくではないか

活用

かたま-つ 動詞活用表（日本語の活用）

タ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
かたま	た	ち	つ	つ	て	て