かじき座AB星C
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/18 21:53 UTC 版)
伴星Cは、1990年代にはその存在を知られていたが、伴星Bが先に発見されていたので、伴星Cとなった。2004年までは、主星Aの運動の「ふらつき」だけで存在が確認された位置天文的連星だったが、2005年に補償光学を備えた超大型望遠鏡VLTのカメラで、主星Aから0.2秒離れた位置で捉えることに成功した。 伴星Cは、スペクトル型M5.5の赤色矮星で、質量は太陽のわずか9%(木星の約94倍)と、あと少し小さければ褐色矮星に分類される、既知の恒星で最も低質量なものの一つ。表面温度は約2,925K、半径は主星Aの1/6程と小さい。 最近の観測で、伴星Cが主星Aの周りを公転する軌道は、離心率がとても大きいことがわかってきた。共通重心からかなり遠くまで周回し、主星Aとの間の距離が大きく変化する。
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