かけひきとは? わかりやすく解説

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かけ‐ひき【駆(け)引き/懸(け)引き】

読み方:かけひき

[名](スル)戦場で、進むことを「かけ」、退くことを「ひき」というところから》

商売交渉会議などで、相手出方状況に応じて自分有利になるように処置すること。「—がうまい」

戦場で、時機見計らって兵を進めたり退(ひ)いたりすること。


かけひき

作者ラフカディオ・ハーン

収載図書完訳 怪談
出版社筑摩書房
刊行年月1994.6
シリーズ名ちくま文庫

収載図書怪談不思議なことの物語研究 改版
出版社岩波書店
刊行年月2002.11
シリーズ名岩波文庫

収載図書妖怪妖精譚―小泉八雲コレクション
出版社筑摩書房
刊行年月2004.8
シリーズ名ちくま文庫


かけひき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/20 20:24 UTC 版)

かけひき小泉八雲の短編集『怪談』に収録された作品。原典は山崎美成の『世事百談』に記された「欺きて冤魂を散ず」[1]

あらすじ

ある上級武士が、過ちを犯した使用人を処刑しようとした。 処刑される男は必死で命乞いをするが、許されないとわかると、「私を殺せばあなたたちを呪ってやる」と主人とその家臣たちを脅した。

それを聞いた主人の武士が「もし私たちを呪うというのなら、首を落とされても目の前の石に噛り付いて怨みのほどを見せてみよ」と罪人を挑発したところ「きっと噛り付いて恨みを示してやる」と答える。果たして、主人の刀が罪人の首を落とした瞬間、その生首は庭石にしっかりと噛り付き、家臣たちは震え上がった。

それ以来家臣たちは何時怨霊が現れるか戦々恐々とし、物の影や、木が風に鳴る音を聞いても恐れおののき、思い余って主人に、処刑された男の供養を願い出たが、主人は「その心配は無い」とあっさり言う。理由を聞いたところ、「怨霊となって人を呪おうとするには強い末期(まつご)の怨みが必要だが、あの罪人は私の挑発に乗って石に噛り付くことのみを念じて死んだ。怨霊となることは出来ないだろう。」と答え、彼らは納得した。結局、首だけになっても石に噛り付いた件の罪人の怨霊は出てこなかった。

解説

非常に短い作品であり、余計な枝葉は付けず一気に物語を進め、しかも意外なオチに運ぶ手法には、短編小説或いはショートショートの正統的な叙述方法が発揮されていると言える。

出典

  1. ^ 『日本随筆大成〈第3期 第18巻〉』吉川弘文館、1994年1月1日。 

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