うえだあきなり

デジタル大辞泉

うえだ‐あきなり〔うへだ‐〕【上田秋成】

読み方：うえだあきなり

［1734〜1809］江戸後期の国学者。浮世草子・読本の作者。大坂の人。本名、東作。別号、無腸。著作に読本「雨月物語」「春雨物語」、随筆「胆大小心録」、歌文集「藤簍冊子(つづらぶみ)」など。

世界宗教用語大事典

うえだあきなり 【上田秋成】

江戸中期の国学者。大坂生まれ。号は無腸・余斎。俳号漁焉。作家としても『雨月物語』などで有名。医者も開業。本居宣長が日本を世界一と説いたのに反駁、天照大神は日本だけの神で、日本は小国と唱えた。その論争集が『呵刈葭』。著書多数。（一七三四～一八〇九）→ 本居宣長

美術人名辞典

上田秋成

読み方：うえだ　あきなり

江戸後期の国学者・読本作家。大坂生。幼名は仙次郎、通称は東作、別号に鶉居・漁焉・無腸など。俳諧を高井几董に、漢・医学を都賀庭鐘に、国学・和歌を加藤宇万伎に学ぶ。本居宣長とは古代音韻、皇国主義をめぐって論争を行った。代表作に『諸道聴耳世間猿』『雨月物語』『春雨物語』。文化６年（1809）歿、76才。