『サムライジャパン』の名称の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 15:31 UTC 版)
「2009 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表」の記事における「『サムライジャパン』の名称の経緯」の解説
原が上層部へ「今までは監督の苗字+ジャパン(長嶋ジャパン、王ジャパン、星野ジャパン等)で呼ばれるのが通常であったが、自分は「監督の苗字+ジャパン」のように呼ばれるような値の人間ではない。それに「ジャパン」というのは未来永劫続く、野球界の誇りであり憧れのチームだという風に思っているので、何か違う形での名前を考えてくれないか?」と相談したところ、『サムライジャパン』という名前がNPB側から挙がり、原が採用し11月に発表された。 正式な名称はこの『サムライジャパン』だが、一部メディアでは『原ジャパン』という名称も使用された。また、メディアによっては『侍ジャパン』、『SAMURAI JAPAN』といった表記も見られた。 しかし、2008年3月にホッケー日本代表が発表した商標登録済である愛称の「さむらいJAPAN」に酷似しており、日本ホッケー協会広報委員長の永井東一は「WBC日本代表より前に“さむらい”を名乗っていた。元祖は私たちなのでパクったのではない」「露出の差を考えれば、こちらがマネしたと思われる」と主張、日本野球機構(NPB)など関係団体に抗議文を提出した。これに対し、NPB側は「商標類似」など、ルール上の問題はないとし「SAMURAI JAPAN(サムライ・ジャパン)」を取り下げることはしなかったことで、日本ホッケー協会理事からは「オレたちの方が早かったのだから金を取れ」という意見も出た。これについて、加藤は「双方の代表が親しまれ、さらに活躍できるように協力、応援をお願いしたい」と配慮するコメントを残したが、WBCで日本代表の活躍を見た永井は「“侍ジャパン”の名前がこうして表に出ていることに関しては、複雑な思いもありますね」とも語った。2012年、代表常設化と同時にチームの呼称として侍ジャパンが正式に使われることとなった。
※この「『サムライジャパン』の名称の経緯」の解説は、「2009 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表」の解説の一部です。
「『サムライジャパン』の名称の経緯」を含む「2009 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表」の記事については、「2009 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表」の概要を参照ください。
- 『サムライジャパン』の名称の経緯のページへのリンク