「走る実験室」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 03:08 UTC 版)
「オールズモビル (自動車)」の記事における「「走る実験室」」の解説
その後の1940年代から1960年代のアメリカ車の黄金期にかけては、ビュイックやポンティアックと共通のシャシーやエンジンを多用しつつも、デザイン的にも機能的にもGMの中でも試験的な要素を積極に取り入れ、「走る実験室」と言われるほどに新技術を最初に搭載するブランドとしても知られていくようになった。 1939年には全自動変速機「ハイドラマチック」を世界で初めてオプション装備し、1949年モデルはGM中級車の中でいち早く大出力V型8気筒エンジンを導入、1960年代初頭にはターボチャージャー装備モデルを導入するなど、先進性ではGM社内においてキャデラックと並ぶものがあった。 その頂点と言えるのが1966年に発売された「トロネード」で、第二次世界大戦後のアメリカ車としては初の、そして当時の大型市販車としては世界で唯一のFF車であった。5メートル50センチを超える全長にリトラクタブル・ヘッドライトを採用したその特異なデザインとともに、オールズモビルの先進性を象徴するモデルとして脚光を浴びた。 また1970年代のオイルショック後には、GMの大型車用として最初のディーゼルエンジンが量販車種の「88」などに投入され、その性能の高さが高い評価を受けた。
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