「グラディエント(gradient)」と「グラデーション(gradation)」の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 20:36 UTC 版)
「グラデーション」の記事における「「グラディエント(gradient)」と「グラデーション(gradation)」の違い」の解説
2点の間で色の「勾配(gradient、グラディエント) 」を設定して一定の領域を塗りつぶすコンピュータグラフィックスの手法は、日本語ではしばしば「グラデーション」と訳される。英語でも近い意味の単語であり、海外でも「gradient」と「gradation」が混同されている場合がある。ただし実際は違う意味の言葉で、グラデーションは「段階的な変化」という意味であるのに対し、グラディエントは「勾配」という意味である。 例えば、Adobe IllustratorやGIMPなどといったCGソフトウェアに搭載されている「グラデーションツール(gradient tool)」の機能は、パレット上に2色を置き、その間の「グラディエント(勾配)」を設定することで、中間色が線型順序で配列される、と言う物である。「gradient tool」であって「gradation tool」ではないが、「グラディエント(色の勾配)」を設定した結果として「グラデーション(段階的な色の変化)」が画面に描写されるので、機能の説明としては間違っていない。 ちなみに、「graduation(卒業、目盛り)」「grade(学年、グレード)」などと同じく、いずれもラテン語の「gradus」を語源とする言葉である。ラテン語の「gradus」は現代英語の「step」に相当し、「一歩」「前進」「階段」などの意味を持つ。 「gradient」の訳語としての「グラデーション」については「カラーグラデーション」の項目を参照のこと。
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