x86 基本的な仕様

x86

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/22 10:16 UTC 版)

基本的な仕様

主な拡張

ソフトウェア的な環境は、80386から下位互換性を保ちながら拡張されてきた。これらはユーザが使用可能な拡張については486以降のCPUではCPUID命令を発行することにより、どの拡張が有効であるかを知ることができる。

プロセッサ全体

プロテクトモードに関する拡張

  • 物理アドレス拡張(PAE):Pentium Pro以降
  • ページサイズ拡張(PSE):Pentium以降
  • 36ビットPSE(PSE36):DeschutesコアのPentium II/Pentium II Xeon以降
  • 40ビット物理アドレス拡張:Xeon MP

仮想86モードに関する拡張

  • 仮想モード拡張(VME):Pentium以降

仮想マシンに関する拡張

数値演算に関する拡張

  • 浮動小数点演算機能 (x87 FPU) の統合: 486以降
  • 高速な浮動小数点演算コンテクストのセーブ
  • SIMD命令セット
    • MMX: MMX Pentium以降
    • SSE: Pentium III以降
    • 3DNow!: AMD独自のSIMD拡張命令
    • SSE2: Pentium 4以降
    • SSE3: Pentium 4、Prescottコア以降
    • SSSE3: Xeon 5100, Core 2 以降
    • SSE4.1: Xeon 5400, Core 2 Penrynコア 以降
    • SSE4.2: Core i7 以降
    • SSE5: AMD Bulldozerコア 以降。SSEで初のAMD独自命令。
    • AVX: MMX/SSEの後継となるSIMD命令セット。Sandy Bridge以降。
    • AVX2: Haswell以降。
    • AVX-512: Xeon PhiSkylake以降のXeon

省電力に関する拡張

その他

脚注


出典

  1. ^ x86 - デジタル大辞林
  2. ^ IT用語辞典【x86, x86系】
  3. ^ ASCII.jp:32bitアプリを64bit Windows 7で動かす「WOW64」 (1/3)|あなたの知らないWindows
  4. ^ インテル (2008年3月17日). “Intel Corporation's Multicore Architecture Briefing”. 2008年4月16日閲覧。

注釈

  1. ^ SIMD命令としては1997年に初めてMMXが追加され、以降もSSEAVXなどといったより強力な命令が追加されている。
  2. ^ 一方、64ビットに限れば、「x86」は「x86-64」とほぼ同義ということになる。


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