eRuby eRubyの概要

eRuby

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/15 17:17 UTC 版)

Jump to navigation Jump to search

元々まつもとゆきひろの構想とePerlの実装を基にした議論から、関将俊が開発した[1]。Ruby 1.8以降のバージョンでは、Ruby処理系の標準ライブラリとして同梱されるようになった。また、前田修吾によるC実装によるeRuby処理系も開発されている[2]

概要

従来、RubyでCGIなどを作成するとき、HTML部分を記述するにはprint(もしくはputs)によってそのコードを記述していかなければならなかった。しかし、HTMLのタグを書く毎にprint文を記述するのは非常に手間がかかり、修正する場合にも多大な労力を必要としてしまうことが多い。

さらにこの方式では、CGIやWEBアプリケーションを作成しようとしたとき、プログラマーとWEBデザイナーの分離が難しく、またDreamweaverなどのWEBオーサリングツールの利用も不可能となってしまう。

そこで考え出されたのが、HTML埋め込み型の処理系であるPHPに似た文法で、HTMLにRuby文を埋め込む実装である。こうして考え出されたのが、eRubyである。

文法

HTMLファイルの中に<%...%> (もしくは、<%=...%>。こちらは、<%print ...%>の省略形である)の記号で囲った空間があれば、そこをRubyが書かれた部分として認識する。

<html>
<head>
<title>eRuby</title>
</head>
<body>
<p><% Rubyコード1 %></p>
<p><% Rubyコード2 %></p>
<p><% Rubyコード3 %></p>
</body>
</html>

以上のように<%=...%>と記述した箇所で、Rubyの命令が実行可能となる。それ以外の場所では、通常のHTML文が表示され、PHPと似た記述が可能となる。

その他の実装

Rubyの標準添付ライブラリのERB以外にも、ERBの実装が存在する。

Erubis
ERBより高速なことを特徴とする。Ruby on Rails 5.0まで採用されていた。
Erubi
Erubisより高速であることを特徴とする。Ruby on Rails 5.1以降、採用されている[1]

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「eRuby」の関連用語

eRubyのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



eRubyのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのeRuby (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS