KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT 『龍騎』との違い

KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 06:00 UTC 版)

『龍騎』との違い

基本設定などは『龍騎』を踏襲しているが、数多くの設定が異なる。なお、主役の二人のネーミングは「キット=城戸」、「レン=蓮」など、『龍騎』のものが踏まえられている。

  • 『龍騎』の「ミラーワールド」に相当する鏡の向こう側にある異世界「ベンタラ(Ventara)」は、ミラーワールドと異なり地球のパラレルワールドという設定になっている。このため、ベンタラ側と地球側とでは風景そのものが異なることも多く、左右も反転していない。日本で撮影されたミラーワールドのシーン全てが反転されているわけではないが、画面に文字が映る場面など反転が明確な部分はCG処理などで修正されている。
  • モンスターは現実の世界では直接モンスターと接触した者以外には見えず(ベンタラの世界を鏡越しに覗いている場合も同様)、複数の鏡の間を行き来することが可能になっている。
  • カードデッキはCONTRACTのカードがブランクでもファイナルベントのカードが組み込まれている。また戦闘中のカードの使用回数制限が無い。
  • 変身する際の掛け声は「変身!」では無く「KAMEN RIDER!」となっている。日本語吹き替え版も同様。変身ポーズは、デッキを持った左手を突き出して構える以外に個別の変身ポーズはとらず、変身する際のエフェクトも独自のものになっている。『龍騎』のように必ずしも鏡など反射する物に向かってかざす必要はなく、仮面ライダー同士がデッキを向け合って変身する場面もある。
    • パイロット版では変身ポーズをとっており、掛け声も「HENSHIN!」。
  • カードの絵柄は変わっていないものの、バイザーの音声が異なるカードが存在する(原作での「アドベント」のカードが「アタックベント」の音声になっているなど)。また、終盤にて「リンクベント」と呼ばれる本作品オリジナルのカードが登場した(デザインはユナイトベントの改造)。
  • アドベントマスター(オルタナティブ・ゼロ)が原作とは逆に12(+1)人の仮面ライダーのプロトタイプという設定になった。また、原作ではゼロの完成形であったオルタナティブは「偽アドベントマスター」として登場している。
  • アメリカでの子供向け番組用のレイティングに合わせ、「ベント」という現象が新たに設定された。これは仮面ライダー同士の戦いに敗れると、第三の異空間であるアドベント空間へ転送されるというもの。作品設定上は「規定値を超えるダメージにより体の粒子化が起こるため」とされている(本来は戦いで仮面ライダーが死亡しないためのフェイルセーフ)。この他にもレイティングによる演出変更が行われている。
  • 明確な敵「ゼイビアックス将軍」が存在し、モンスターや仮面ライダーを組織的に従えている。代わりに「神崎兄妹」に相当するキャラクターは本作品には存在しない。
  • 『龍騎』ではミラーワールドへの移動手段として以外に出番が少なかったバイクを、多くの仮面ライダーが利用している。特にドラゴンナイトとウイングナイトはアドベントサイクル(ライドシューター)の他にも専用のバイクを持っており、「主人公が変形するスーパーバイクを乗りこなし、時にバイクに搭乗しつつバトルする」という古典的なシチュエーションを取り入れている。

注釈

  1. ^ 海兵隊のモットーであり、ラテン語で「常に忠実であれ」という意。
  2. ^ 前田は「(日本における)シザースとタイガ以外の仮面ライダーには入った」と述べている[8]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 中村均 (2008年8月4日). “2009年、「仮面ライダー」世界へジャンプ みずほ銀行がフィルムファイナンスを担当”. 日経ビジネスオンライン. pp. 1 - 4. 2016年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月8日閲覧。
  2. ^ a b 米国版「仮面ライダー龍騎」 エミー賞スタント部門で最優秀賞”. アニメ!アニメ! (2010年6月30日). 2018年9月8日閲覧。
  3. ^ a b 前田浩 (2010年4月7日). “『シールドの向こう側』 楽しかったな~ ありがとう、お面達!”. hiroshiのブログ. 2018年9月8日閲覧。
  4. ^ a b c 坂本浩一「東映編 仮面ライダーW(ダブル)」『映画監督 坂本浩一 全仕事 ~ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊を手がける稀代の仕事師~』カンゼン、2018年8月9日、61-62頁。ISBN 978-4862554772 
  5. ^ a b c d e f g h i j k l 前田浩 (2010年4月3日). “『シールドの向こう側』 楽しかったな~ ありがとう、お面達!”. hiroshiのブログ. 2018年9月8日閲覧。
  6. ^ ヒーローは地球を救う”. 朝日新聞GLOBE. 2015年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月8日閲覧。
  7. ^ 特撮ニュータイプ』2010年2月号インタビューより。
  8. ^ a b c 「TAMASHII NATIONS CRAZY」『ハイパーホビー』3月号、徳間書店、2009年、32頁。 
  9. ^ 杉口秀樹 (2011年7月3日). “~7,8日目~ Chris Brewster”. エクストリームな生活(日本XMA協会公式ブログ). 2018年9月8日閲覧。
  10. ^ Akihiro Haga”. Stunt Directory and Professional Stunt Registry. 2018年9月8日閲覧。
  11. ^ a b Aaron Toney”. Stunt Directory and Professional Stunt Registry. 2018年9月8日閲覧。
  12. ^ On Set” (英語). Reuben Langdon.com. 2021年2月5日閲覧。
  13. ^ a b c d KRDKの撮影で、日本から参加したアクターさんは撮影の都合上13ライダーの殆どのスーツを着ることになったそうですが、現地で雇った『ilram choi』さんだけでも確定してるのが、インサイザー戦のウィングナイト、ウィングナイト戦のトルク、レッドミニオン、ゼブラスカルですからね…口を手で覆った顔 #dragonknight”. 2021年2月6日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g h mckaystewart. “Instagram”. www.instagram.com. 2024年2月16日閲覧。
  15. ^ 最終話辺りの撮影風景。”. 2021年2月12日閲覧。
  16. ^ Looks like Sakamoto”. 20240217閲覧。
  17. ^ Nicole Randall”. Stunt Directory and Professional Stunt Registry. 2018年9月8日閲覧。
  18. ^ Paul Lacovara”. Stunt Directory and Professional Stunt Registry. 2018年9月8日閲覧。
  19. ^ a b Linda Jewell”. Stunt Directory and Professional Stunt Registry. 2018年9月8日閲覧。
  20. ^ Marc Shaffer”. Stunt Directory and Professional Stunt Registry. 2018年9月8日閲覧。
  21. ^ 仮面ライダードラゴンナイト:「龍騎」原作の米ドラマ 日本語版にオリジナルの松田悟志も - MANTANWEB 毎日jp(毎日新聞) 2009年8月31日閲覧






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