F-1 (航空機) 諸元・性能

F-1 (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 13:15 UTC 版)

諸元・性能

出典: Taylor 1982, pp. 152–153; 赤塚 2006

諸元

性能

  • 最大速度: マッハ1.6 (650ノット) ※高度36,000 ft
  • 失速速度: 217 km/h (117ノット)
  • フェリー飛行時航続距離: 2,600 km (1,400海里) ※増槽3個搭載
  • 実用上昇限度: 15,240 m (50,000 ft)
  • 離陸滑走距離: 853 m (2,800 ft; 対地訓練形態)
  • 着陸滑走距離: 549 m (1,800 ft; 空対空訓練形態)

武装

使用されている単位の解説はウィキプロジェクト 航空/物理単位をご覧ください。

注釈

  1. ^ T-2特別仕様機では後席のキャノピーを残したまま、代わりに鉄板を用いて搭載機器を覆い隠している。また、試験用に各種の計測機器が設置された。
  2. ^ 内部燃料搭載量の搭載量は3,891リットルとされていた[9]。これに対し、本機とよく対比されるジャギュアでは4,200リットルであった[14]
  3. ^ ロールスロイス/チュルボメカはロールスロイスとフランスの小型タービンメーカー、チュルボメカとの合弁企業。アドーア(Adour)はフランス北西部の川の名前で、国際共同開発にあたってエンジンに河川名をつけるロールスロイスの流儀にフランスが合わせたもの。基本設計はロールスロイスであり、米国インドオマーンエクアドルナイジェリアなどに輸出されている。
  4. ^ GE1についての日本側の危惧は的中し、結局、それ自体は実用化されなかった。ただし技術的には、後のYJ101、そしてF404の源流となった[12]
  5. ^ 500ポンド爆弾の場合、胴体下のハードポイントには4発用のFER、主翼下のハードポイントには2発用のDERといったアダプターを介して搭載することができた[13]
  6. ^ 赤塚 2006では増槽2本搭載とされているが、実際には、ASMを翼下に各1発ずつ搭載し、翼端に自衛用のAAMを1発ずつ、胴体下に落下タンクを懸吊して出撃することが想定されていた[6]
  7. ^ 戦闘機の配備数としては決して多くはないが、T-2とほぼ同一の機体であることから、96機生産されたT-2と合わせれば173機の生産となり、大量生産による価格低減は達成されている。開発費用の超過は当初予定の数パーセントに抑えられており、F-1の平均コストは1機当たり26億円程度である。

出典

  1. ^ Taylor 1982, pp. 152–153.
  2. ^ a b c d e 川前 2006.
  3. ^ a b c d e f g h i 久野 2006.
  4. ^ a b 佐藤 2006.
  5. ^ 防衛庁, ed. “第2章 防衛計画の大綱”. 昭和52年度防衛白書. 大蔵省印刷局. NCID AN10008844. http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/1977/w1977_02.html 
  6. ^ a b c d e f 鳥養 2006.
  7. ^ a b c d 神田 2018, pp. 36–51.
  8. ^ 日高 et al. 1978.
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 赤塚 2006.
  10. ^ a b c d 久野 2006b.
  11. ^ a b 木村 & 田中 1997.
  12. ^ a b c 鳥養 2006b.
  13. ^ a b c d e 赤塚 2006b.
  14. ^ Taylor 1982, pp. 115–117.
  15. ^ a b c 宮本 2009, p. 31.
  16. ^ 石澤 2006.
  17. ^ 防衛庁技術研究本部 1978, pp. 141–145.
  18. ^ a b 髙部 2006.
  19. ^ a b 宮本 2009, p. 27.
  20. ^ 日本の航空宇宙工業50年の歩み. 社団法人 日本航空宇宙工業会. (2003-5). p. 31. https://www.sjac.or.jp/common/pdf/toukei/50nennoayumi/4_2_nihonnokoukuki2.pdf 
  21. ^ 防衛庁技術研究本部 2002, p. 198.
  22. ^ a b c 1998年8月26日 読売新聞「岩手沖で自衛隊機不明 「赤い火の玉見た」 福岡・築城基地の同僚ら気遣う」
  23. ^ 1998年8月30日 朝日新聞「2操縦士の通夜に800人 F1戦闘機墜落事故/青森」
  24. ^ 1998年10月11日 朝日新聞「自衛隊機『墜落事故、多すぎる』三沢市長、異例の抗議/青森」





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