DVD ドライブ

DVD

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/10 23:02 UTC 版)

ドライブ

ソニーPCVAIO VGC-V174Bに内蔵されているDVDドライブ。このドライブでは、2層であるDVD+R DLを含め、10種類の光ディスクの再生に対応している。

最初にDVD-ROMドライブが開発されたのは1996年である。

初期の搭載製品としては1996年11月8日に発表され、12月20日に発売されたパナソニックのWOODY CF-200DVなどがある。CF-200DVが搭載したのはATAPI接続のDVD-ROM読み出し等倍速、CD-ROM読み出し6倍速のドライブだった。同日には同様の仕様である内蔵型のLK-RV8581ATがP3ブランドの製品として発売された。 (製品の内訳はドライブ品番SR-8581-BとDVD再生用ボード(Windows95用)である。)

DVD-ROMドライブ登場時はパソコンのパフォーマンスが低く、DVD再生の際はソフトウェアのみではスムーズな再生ができなかった。 しかし、1999年頃からソフトウェアのみでDVDの再生が行えるようなパソコンが普及してきたため、(Pentium II 350MHz/Celeron400MHz以上のプロセッサー)DVD再生用ボードが不要になった。

1999年頃からDVD-ROMドライブが搭載された機種も出てきたが、本格的な採用は2000年後半にコンボドライブが登場した頃からである。2001年からは書き込み可能型DVDドライブが登場し、読み出し専用型との世代交代が進んでいる。

2000年頃のWindows Me搭載PCではDVD-ROM未対応機種が多かったが、2002年に登場したWindows XP搭載PCからはDVD-ROMに未対応の機種が減っている。

2006年には第3世代光ディスクHD DVDBlu-ray Discとのコンボドライブと同時に搭載PCも登場し2007年1月30日に発売のWindows Vista (Ultimate) では主な供給メディアがCDからDVDに移ったこともあり、DVDに対応しないPCは新製品のラインから完全に消えている。

パソコン用DVD記録ドライブではCD-RCD-RWの記録も可能である。

ドライブの種類

ドライブの大きさの分類はデスクトップ及びDVDレコーダー向けとノート型向け(スリムドライブ)があり、接続方式がパラレルATAとシリアルATAに分類されている。近年はシリアルATA接続が主流になっており、それぞれ読み書きの方式によって以下の3つに分類できる。

DVD-ROM
CD/DVD-ROM、DVD-Videoの読み出しのみ対応。登場当初から2001年にかけて多く見られた。
コンボ
CD/DVDの読み出しと、CD-R/RWへの書き込みに対応。2001年後半から2003年にかけてはこれが主流だった。今ではDVD書き込み可能型ドライブに取って代わられているが、低価格機では2000年代後半になってからもこちらが搭載された機種も存在する。
書き込み可能型
DVDの書き込みに対応。2006年にはHD DVDやBlu-ray Discとの複合ドライブも現れた。さまざまな規格が存在する(後述)。

書き込み可能型ドライブの規格の種類

各ディスクが登場した当初はそれぞれのディスクに専用のドライブが必要だったが現在のドライブはDVD-R/-RW規格を含めた複数対応機器がほとんどであり、DVD-Rや-RW規格を使用すれば互換性の問題はほとんどない。名称は正式に策定されたものではなく通称であり、メーカーによって名称が異なる場合がある。なお、ほとんど全てのDVD書き込み型ドライブでCD-R、CD-RWへの書き込みも可能である。

DVD-R/-RW
DVD-RとDVD-RWに対応。初期のドライブに多い。
DVD-R/RAM
DVD-RとDVD-RAMに対応。初期のドライブに多い。
DVD+R/+RW
DVD+RとDVD+RWに対応。
DVDマルチ
DVD-R、DVD-RW、DVD-RAMの3種類に対応する規格である。記録・再生に対応する規格の他、再生のみに対応した規格も策定されている。あくまでもDVDフォーラムの規格であり、DVD+RWアライアンスの策定したDVD+R/+RWには対応していない。
DVDデュアル (DVD±R/RW)
DVD-R、DVD-RW、DVD+RW、DVD+Rの4種類に対応。DVD-RAMの採用に消極的なメーカーに多く見られた。DVD+R DL、DVD-R DLへの記録やDVD-RAMの再生が可能なモデルもある。
DVDスーパーマルチ・ハイパーマルチ[21]
DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM、DVD+R、DVD+RWの5種類に対応(パナソニック製のものはカートリッジにも対応)。これに加えて2層タイプのDVD+R DL、DVD-R DLへの記録も可能なドライブはハイパーマルチと呼ばれることもある(ただし一部モデルは+R DLのみ)。

DVD+R DL、DVD-R DLに対応していることが当たり前になると、7種類のDVD書き込み規格に対応したドライブでも、単に「DVDドライブ」と表現されることが多い[22]

書き込み速度がDVD規格の上限の16倍速に達すると、7種類のDVD書き込み規格に対応しつつ、DVD-R、DVD+Rメディアへの18~24倍速書き込みができるドライブが登場した。

ドライブ生産メーカー




  1. ^ [1](パナソニックホームページ「DVD技術解説」)
  2. ^ DVD Forum Official Website(英語)
  3. ^ 粗悪な記録型DVDメディアが、なぜ“怖い”のか
  4. ^ the DVD Forum (2004年11月14日). “DVD Primer”. the DVD Forum. 2012年3月26日閲覧。
  5. ^ DVD:ビジネス用語辞典 | Wisdom”. NEC Corporation (2005年12月1日). 2013年11月10日閲覧。
  6. ^ DVDは、デジタルビデオディスクではありません(2007年2月24日時点のアーカイブ
  7. ^ DVDってどういう意味
  8. ^ DVD Format/Logo License Corporation
  9. ^ 日本ビクター、世界初の片面2層DVD-RWディスク技術Impress PC Watch 2005年4月4日)
  10. ^ 日本ビクター、容量8.5GBのDVD-RW DLメディア(Impress PC Watch 2007年7月3日)
  11. ^ ビクター、DVD-RW DLメディアの発売計画を凍結(Impress PC Watch 2008年3月10日)
  12. ^ SONY製DVDメディア
  13. ^ DVD-R/RWはもっと便利に : パイオニア All About DVD-R/RW
  14. ^ パナソニックのDVD-RAM関連特許ライセンス回避の目的もある
  15. ^ 日立maxell株式会社ホムページ DVD+RW/+R規格について
  16. ^ 2009年1月現在までサイバーリンク・トランスデジタルのDigiOnブランドから発売されていたDVDオーディオ作成用オーサリングソフトの「DigiOn DVD Audio」がこれに該当していた。但し現在では販売終了。
  17. ^ なお2008年以降に開発および発売された海外ブランドを除く製品ではパイオニア製の単品ユニバーサルDVDプレーヤーのDV-610AVと同パイオニア製のユニバーサルDVDプレーヤー内蔵DVD5.1chサラウンドホームシアターシステムのHTZ-LX61DV(いずれも2013年現在、販売終了)、同パイオニア製の単品ユニバーサルBDプレーヤーのBDP-440(2013年現在、販売終了)およびBDP-450BDP-LX55デノン製の単品ユニバーサルBDプレーヤーのDVD-A1UDおよびDBP-4010UDDBP-1611UDマランツ製の単品ユニバーサルBDプレーヤーのUD-9004およびUD-8004UD-7006などがこれに該当している。
  18. ^ 例 : サイバーリンク社製の「PowerDVD 8 ULTRA」および「PowerDVD 8 DELUXE」等。現在絶版。
  19. ^ 第3世代光ディスクへの記録アプリケーションフォーマットやハイビジョンレコーダーに搭載のHDD録画のフォーマットに一部応用利用されている。
  20. ^ 第3世代光ディスクの市販ソフトがDVDフォーマットの映像も同一ディスクに収録できるのはこのため。
  21. ^ SUPER MULTI は、Hitachi-LG Data Storage, Inc.の登録商標である
  22. ^ DVDドライブ
  23. ^ ティアック、ドライブ事業から撤退へ
  24. ^ 「東芝サムスンストレージ・テクノロジー韓国」が回生手続申請




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「DVD」に関係したコラム

  • 株主優待銘柄とは

    株主優待銘柄とは、株主に対する還元策の1つとして商品券や割引券など配布している銘柄のことです。企業は、株主還元のため、また、株主の獲得のためにさまざまな株主優待を用意しています。株主優待は、1単元でも...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「DVD」の関連用語

DVDのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



DVDのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのDVD (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2019 Weblio RSS