DIC (企業) 概要

DIC (企業)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 15:00 UTC 版)

概要

DIC株式会社は印刷インキや有機顔料、PPSコンパウンドでは世界トップシェアの[要出典]化学メーカーである。創業以来の事業である印刷インキとその原材料である有機顔料合成樹脂をもとに事業を拡大し、PPSコンパウンド、液晶材料、工業用粘着テープ、機能性顔料、包装用接着剤、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フッ素化学品、改質剤、アルキルフェノール、硫黄系石油添加剤、金属石鹸、不燃化粧板、加飾フィルム、繊維着色剤、機能性コンパウンド、インクジェットインキ、食品包装用フィルム、特殊磁気テープ、プラスチック成型品、中空糸膜モジュール、ヘルスケア食品(スピルリナ)などの幅広い事業を展開する。

日本トップシェア[2]の色見本帳DICカラーガイドはデザインやグラフィック、ファッション、インテリア業界などに幅広く利用されている。

他の国内印刷インキメーカーに先駆けて海外進出を果たし、1986年に米国サンケミカル社のグラフィックアーツ材料部門を買収、1999年に仏国トタルフィナ社のインキ部門(コーツ)を買収などにより、全世界に活動拠点を拡大し、現在は世界60か国以上で約170社のグループ会社を展開している。

創業100周年となる2008年平成20年)4月1日に、商号を大日本インキ化学工業株式会社からDIC株式会社に変更。

2009年(平成21年)10月1日、印刷インキ事業を分社化し、DICグラフィックス株式会社を設立する。

2016年、ブランドスローガン「Color & Comfort」を定めてブランディングをスタートし、同年10月より女優の吉岡里帆が出演する企業ブランドCMを放送している。

社会貢献事業

社会貢献活動の一環として、千葉県佐倉市の総合研究所に隣接する敷地内でDIC川村記念美術館を運営している。

2013年10月、同社が保有しDIC川村記念美術館にて展示していたバーネット・ニューマン作の絵画「アンナの光」を売却した。譲渡益は103億円。これは、財務体質の強化を狙った「リキャピタライゼーション(資本と負債の再構成)」の一環で、市場からも評価された[3]

DIC川村記念美術館

  1. ^ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc. 2021年10月8日閲覧
  2. ^ 他には日本塗料工業会が制作している物がある
  3. ^ “DIC、自社美術館の絵画を売却 譲渡益は103億円”. 日本経済新聞. (2013年10月4日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD040P0_U3A001C1TJ1000/ 
  4. ^ 企業情報”. 大成建設ハウジング. 2016年12月11日閲覧。
  5. ^ 泡消火薬剤「メガフォームIH-101-5」の型式試験における不正な行為について | ニュース”. DIC株式会社. 2022年12月5日閲覧。


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