7mm-08レミントン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/21 14:07 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動7mm-08レミントン | ||||||||||||||||
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種類 | ライフル | |||||||||||||||
原開発国 | アメリカ合衆国 | |||||||||||||||
製造の歴史 | ||||||||||||||||
設計者 | レミントン・アームズ | |||||||||||||||
設計時期 | 1980 | |||||||||||||||
特徴 | ||||||||||||||||
元モデル | .308ウィンチェスター | |||||||||||||||
薬莢形状 | リムレス、ボトルネック | |||||||||||||||
弾丸径 | 0.284 in (7.2 mm) | |||||||||||||||
首径 | 0.315 in (8.0 mm) | |||||||||||||||
肩径 | 0.454 in (11.5 mm) | |||||||||||||||
底面径 | 0.470 in (11.9 mm) | |||||||||||||||
リム径 | 0.473 in (12.0 mm) | |||||||||||||||
リム厚 | 0.050 in (1.3 mm) | |||||||||||||||
薬莢長 | 2.035 in (51.7 mm) | |||||||||||||||
全長 | 2.80 in (71 mm) | |||||||||||||||
ライフリング | 1/9.5 | |||||||||||||||
雷管のタイプ | ラージ・ライフル | |||||||||||||||
弾丸性能 | ||||||||||||||||
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算出時の銃砲身の長さ: 24 in 出典: Federal Cartridge Co. ballistics page, [http://www.hodgdonreloading.com/data/rifle |
名称からわかるとおり、.308ウィンチェスターの薬きょうをネック・ダウンし 7 mm (.284) 弾頭 を装着できるようにしたもので、それに伴い薬きょうの全長がわずかに長くなっている。.308 Win をベースとした実包の中でも.243ウィンチェスターに次いで二番目に人気が高いが、元となった .308 はこれら両方よりも普及している[1] 。1980年にレミントン・アームズ社が自らの名前を命名し、同社のライフルであるモデル788とモデル700の口径の選択肢として提供したことで普及した。
手詰め
7mm-08 は工場装弾の選択肢の幅が非常に広く、手詰を行わない人々にとっても選択肢となり得る。重さ100から195グレーンの弾頭が使用できる[2]。130-150グレーンの弾頭はほとんどの狩猟用に適しているが、長距離においては高い弾道係数を確保するためにさらに重い弾頭を選択することになると考えられる。構成によっては中型あるいはさらに大型の獲物や標的射撃に供するため、154から195グレーン[3]の弾頭が使用されることもある。通常、7mm-08 では中程度の燃焼速度のライフル用火薬が最もうまく機能するとされている。
用途
7mm-08 は弾頭重量の選択肢の幅が広く、バーミント、狩猟、メタリック・シルエット射撃、長距離射撃などに適しており[4]、同様にプレーンズ・ゲームにも適している[1]。長距離の標的射撃とメタリック・シルエット射撃においては、0.625 BC (G1) でプラスチック・チップ付きの162グレーン A-Max 弾頭が非常に精度が高いとされている。この A-Max 弾頭とシエラの150グレーンの MatchKing はシルエット射手に人気がある[4]。
7mm-08レミントンは密林や大きく開けた場所を含めたほとんどの狩猟環境で使用できる。また、.308ウィンチェスターや.30-06スプリングフィールドと比べると、7mmというわずかに小さい径の弾頭は一般的によりよい弾道係数 (BC) を持っているので、飛翔中に抗力と横風の影響を受けにくく、同等の弾頭重量においてはより平坦な軌道となる。そして、その軌道は.270ウィンチェスターに匹敵するとされている[5]。
リコイルは .243 Win よりもわずかに大きいが、ほとんどの場合は .308 Win よりも小さい。このリコイルの小ささは年少者や初心者に向いているが、経験者やハンターにとっても同様に有用である。
Shooting Industry の Howard Brant は「7mm-08 は狩猟においてはなんとも大当たりの商品である。北米や他の場所にみられる中型のビッグ・ゲームすべてを効率的に仕留めるのに十分すぎる威力をもった最高の実包だ。」と述べている[5]。
雑誌 Petersen's Hunting の Wayne van Zwoll は「効率的な薬きょうの設計と、北アメリカのほとんどのビッグ・ゲームに適した弾頭重量の選択肢の多さのおかげで、7mm-08 は狩猟全般においては最高の選択肢である。リコイルも小さく、軽量なショート・アクション・ライフルに最適だ。また、140グレーンの弾頭は.308の150グレーン弾頭よりも500ヤード地点の標的に対してより早く同等のエネルギーを持って着弾するため、メタリック・シルエットで好まれている。」と述べた[6]。同様にエルクにとっては"致命的"であるとも述べた。
Field & Stream の David E. Petzal は「7mm-08 の利点は非常に軽量なこと、砲口爆風があまり生じないこと、用途に合わせた弾頭重量の豊富さ、そしてその一流の精度である。」と述べた [7]。
適切なロードの 7mm-08 はスウェーデン、フィンランド、ノルウェーにおいてムース猟をするのに必要な条件に適っている。この用途での 7mm-08 は 6.5×55mm、7×57mm、7×57mmR、.300サベージ、.303ブリティッシュや一部の.308ウィンチェスターや.270ウィンチェスターと比べても謙遜がない。
適切な弾頭を使用すれば、エルク、アメリカグマ、イノシシにもこの実包は有効である。
しかし、7mm-08 Rem は3種の大型グマ、ホッキョクグマ、ヒグマ、ハイイログマやその他のデンジャラス・ゲームに使用するには適していないということに注意しなければならない。身を守るために、近距離でデンジャラス・ゲームに対して十分なストッピング・パワーを要求される状況においては、さらに大きな口径で重い弾頭の使用が強く推奨される。クマの生態の専門家 Stephen Herrero は510グレーンの .458 Win Mag、300グレーンの .375 H&H Mag、300グレーンの .338 Win Mag、220グレーンの .30-06 が"クマから身を守るために優れている"としたアメリカ合衆国森林局のアラスカにおける調査を紹介している[8]。
7mm-08 はメタリック・シルエット射手の間で非常に人気を高めてきている。2014年のハイ・パワー NRA ナショナル・チャンピオンシップの調査によると、ハイ・パワー・ライフルとハイ・パワー・ハンター・ライフル競技両方において 7mm-08 は3番目に人気のある口径であった[9]。
- ^ a b Guns & Ammo, "Reloading: 7mm-08 Remington"
- ^ “195gr Extreme outer limits elite hunter”. 2016年3月20日閲覧。
- ^ “Extreme outer limits elite hunter”. 2016年3月20日閲覧。
- ^ a b c 7mm Cartridge Guide
- ^ a b Howard Brant, Shooting Industry, "Remington's Model Seven in 7mm-08 - a real undiscovered "sleeper" (March 1989)
- ^ Petersen's Hunting, "7mm-08 Remington" Archived December 11, 2008, at the Wayback Machine.
- ^ Field & Stream, "The Gun Nut: Why I Like the 7mm/08."
- ^ Bear Attacks: Their Causes and Avoidance Nick Lyons Books, 1985.
- ^ “NRA 2014 National Championship Final Bulletin”. 2017年3月24日閲覧。
- ^ Petersen's RifleShooter magazine, "The Saga of Seven"
- ^ a b Metallic Cartridge Reloading, 2nd ed., DBI Books, 1988.
- ^ Guns & Ammo magazine, "Thoughts From The Gunner's Guru."
- ^ "Update: Pet Loads, 7mm-08, New Powders, New Bullets" Handloader August–September 2000.
- ^ "What's Wrong With the 7mm-08?" Shooting Times April 1985.
- ^ "The .308 Tribe--Small But Muscular" Petersen's Hunting February 1992.
- ^ a b Popular Sporting Rifle Cartridges, DBI Books, 1984.
- ^ "The Non-Magnum Sevens" Petersen's Hunting February 1987.
- ^ "Old, Mild and Good" Rifle and Shotgun Annual 1996.
- ^ "The Most Underrated Rifle Cartridge in America!" Shooting Times February 1987.
- ^ "The legacy of the 7x57" Rifle Fall 2012 Vol. 44 Special Edition: 7mm Rifles and Cartridges
- ^ see www.norma.cc to compare "cartridges" descriptions with "reloading data" for 156gr Oryx for both 7mm-08 and 7×57.
- ^ Guns Magazine, "Four Favorite Sevens: A detailed look at four of our shooting editor's favorite cartridges" (Jan 2002).
- ^ Remington Arms' Centrefire Rifle Ballistics Table.
- ^ Nosler Reloading Manual, No. 3 (1989).
- ^ "7mm's The all-American standard," Handloader August/September 2000.
- ^ "American Bulleted Cartridges," The Gun Digest, 35th ed., 1981.
- ^ "The 7mm-08 Works Fine" Handloader's Digest 9th ed. (1981).
- ^ http://www.kimberamerica.com/rifles/rifle-family?layer&corporate_rifle_family=217
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