黒い罠 トリビア

黒い罠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 04:30 UTC 版)

トリビア

ベッドに横たわるジャネット・リー
  • 冒頭の長回しのシーンで何度もミスを繰り返した国境警備員役の俳優に対して、監督のオーソン・ウェルズは最終的に声を出さずにただ唇を動かすように指導した。後に何故その役者をクビにしなかったのかを問われたウェルズは、「もし自分がそうしたら彼は二度と立ち直れなくなってしまっただろう」と答えた[1]
  • 映画でヒロインを演じたジャネット・リーは撮影前に左腕を骨折していた。そのためリーは撮影中もギプスを着用していたが、映画は彼女の固定された左腕を映さないように巧妙に撮影されている。モーテルのベッドで寛ぐシーンなどはやむなく一時的にギプスを外したが、カメラが止まるとリーはすぐにギプスを身に着けた[1]
  • 映画で巨漢の老刑事を演じたオーソン・ウェルズだが、或る日映画撮影が終わった後着替える時間がなく、そのままの格好でパーティー会場に駆けつけることになった。顔に老人用のメイクアップを施し体に詰め物をしたウェルズに対し、パーティーに参加したハリウッド関係者たちは「この前会ったときとちっとも変わってないね」「元気そうで何よりだ」と声を掛けたという[1]

脚注

[脚注の使い方]

外部リンク


  1. ^ a b c d e f g Bringing Evil To Life(『黒い罠』製作当時の状況を紹介するドキュメンタリー、ユニバーサル・ピクチャーズ版DVD収録)
  2. ^ a b Evil: Lost & Found(『黒い罠』修復版製作の模様を扱ったドキュメンタリー、ユニバーサル・ピクチャーズ版DVD収録)
  3. ^ Sean Axmaker、“The Making, Unmaking and Reclamation of “Touch of Evil””、Parallax View、2008年10月9日。(参照:2009年4月16日)
  4. ^ a b c d Walter Murch、“Restoring the Touch Of Genius to a Classic”、The New York Times、1998年9月6日。(参照:2009年4月16日)
  5. ^ BOX OFFICE MOJO、“Touch of Evil (re-issue)”(参照:2009年4月16日)
  6. ^ 黒い罠[吹]土曜映画劇場版”. スターチャンネル. 2021年2月22日閲覧。
  7. ^ a b Roger Ebert、“Great Movies – Touch of Evil”、1998年9月13日。(参照:2009年4月16日)
  8. ^ Robert Garis (2004). The Films of Orson Welles. Cambridge: Cambridge University Press. pp. 111. ISBN 0-521-64972-2 


「黒い罠」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「黒い罠」の関連用語

黒い罠のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



黒い罠のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの黒い罠 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS