革靴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 21:25 UTC 版)
甲革・羽根以外の各部の名称
- 表底(ソール)
- 靴の底。革底(レザーソール)とゴム底(ラバーソール)等がある。革底の場合、通気性が良いが雨水などが浸透しやすく、また着用後は水分を拭い油分を補給するなどの手間がかかる。他方、ゴム底の場合は、手入れが簡便である。
- 革底
- 水にも弱く、滑りやすいが、通気性・排湿性に富み、足に馴染みやすい。
- ゴム底
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- ウェストン
- J.M.ウェストン社の靴に用いられる頑強なラバーソールでタイヤメーカーのミシュラン社との共同開発。
- エアクッションソール
- 独特の感触と耐水・耐油・耐酸・耐摩耗性に優れる靴底。
- クレープ
- 滑りにくいが(雨天には滑りやすい)、柔らかい分減りやすく夏場は溶けて粘つくこともある。ラバーの表面が細かく波打っているソールで、クラークス社やオールデンなどに使用される。
- 合成底
- 黒い平らのゴム底。丈夫で雨にも強いが通気性が悪く蒸れやすい。靴底が目立ちにくい。
- コルクソール
- コルクとゴムを合わせた靴底レッドウィングで主に使われる。靴底が目立ちにくい。
- コマンド
- 軍用の靴に使用されたソールで、この凹凸パターンのものを呼ぶ。一般的にドレス・シューズにはあまり使用されないが、ビブラムに比べれば多く用いられている。
- スペリー・ソール
- 1935年ポール・スペリーが開発した細かな切れ目が入ったソールで、デッキ・シューズなどに用いられる。
- ダイナイト
- 登山靴から発展した滑りにくく耐久性に富むダイナイト社製のラバーソール。
- 現在はドレス・シューズと合わせて用いられる事が多い。仲間にリッジウェイ・ソールがある。
- チェーン・トレッド・ソール
- L.L.ビーン社で開発されたハンティング・ブーツ用のソール。
- パラテックスソール
- ビブラム(ヴィブラム)
- アウトドアシューズに多用されるイタリア・ヴィブラム社製のソールで登山用から発展。コマンドの一種。
- 総称は、ラグソール。
- リッジウェイ・ソール
- 深めの刻みが入った英国製のラバーソール。ダイナイトの一種。
- レッドブリックソール(アンツーカーソール、レンガソール)
- 煉瓦のような赤茶色の靴底。靴底が目立ちにくい。
- プラスチック
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- 磨き板
- リーガル社の靴底に使用されるラバーより固いプラスチックのような素材。
- 麻
- 踵(ヒール)
- 革を何枚も積み重ねて成形されるものは伝統的なもの。ゴム製のものはソールと一体化していることが多い。
- コバ(ソールエッジ)
- 底(ウェルト等含む)の側面部。
- 靴紐(シューレース)
- 紐靴において甲部分を締め上げるための紐。
- 舌革(タン、ベロ)
- 甲部分中央にある部位。紐を締めた時に足に食い込むのを防いだり、砂などの靴内部への侵入を防止したりする働きがある。
- メダリオン
- 爪先部分の穴飾り。元々は水切りと通気性を良くするためのディテールと言われており、フォーマルな場には適さないとされる。
- ライニング
- 内部の裏張り。
- ^ 靴のサイズの豆知識【ケルトの森】
- ^ a b c 大塚斌、菊田文夫、近藤四郎、高橋周一「日本人成人の足の計測値からみた革靴の適正サイズと自称サイズの一致度」『日本家政学会誌』第43巻第4号、社団法人日本家政学会、1992年4月15日、311-318頁、NAID 110003167481。
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