阪神ジュベナイルフィリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 09:48 UTC 版)
阪神ジュベナイルフィリーズ Hanshin Juvenile Fillies | |
---|---|
開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 阪神競馬場 |
創設 | 1949年12月18日 |
2020年の情報 | |
距離 | 芝1600m |
格付け | GI |
賞金 |
1着賞金6500万円 |
出走条件 | サラ系2歳牝馬(国際)(指定) |
負担重量 | 馬齢(54kg) |
出典 | [1] [2] |
競走名の「ジュベナイル(Juvenile)」は、英語で「少年」「少女」を意味する。また、「フィリー(Filly)」は「(特に4歳までの)牝馬」を表している[4]。
概要
1949年に、関西所属の3歳(現2歳)馬チャンピオン決定戦として「阪神3歳ステークス(はんしんさんさいステークス)」の名称で創設[6][7]。施行距離は当初芝1200mだったが、1962年より芝1600mに変更。2006年より同年新設された外回りコースに変更して、現在に至る[6][7]。
1991年より牡馬・牝馬のチャンピオン決定戦を明確にすることを目的として、本競走は牝馬限定戦に変更[6][7]。あわせて競走名も「阪神3歳牝馬ステークス(はんしんさんさいひんばステークス)」に変更され、3歳(現2歳)牝馬チャンピオン決定戦として位置づけられた[6][7]。その後、2001年より馬齢表記が国際基準に改められたのに伴い、現名称となった[6][7]。
外国産馬は1971年から、地方競馬所属馬は1995年から出走可能になったほか、外国馬も2010年から出走可能になった[6]。
本競走の優勝馬が翌年の中央競馬で行われる3歳クラシックでも活躍する例がみられるなど、中央競馬の3歳クラシックに直結する競走として重要とされている[6][7]。
競走条件
出走資格:サラ系2歳牝馬(出走可能頭数:最大18頭)
- JRA所属馬
- 地方競馬所属馬(後述)
- 外国調教馬(優先出走)
負担重量:馬齢(54kg)
出馬投票を行った馬のうち、優先出走権を得ている馬から優先して割り当て、その他の馬は通算収得賞金が多い順に割り当てる。
地方競馬所属馬の優先出走権
地方競馬所属馬は同年に行われる以下の競走のいずれかで2着以内に入着すると、本競走に優先出走できる[1][8][9]。
競走名 | 格 | 競馬場 | 距離 |
---|---|---|---|
アルテミスステークス | GIII | 東京競馬場 | 芝1600m |
ファンタジーステークス | GIII | 京都競馬場 | 芝1400m |
上記のほか、中央競馬で施行する芝の2歳重賞で1着となった地方競馬所属馬も出走申込ができ、この場合は他の中央競馬所属馬と同じ条件で選出される[10]。
2022年からは中央競馬で施行する芝の2歳重賞で1着となった地方競馬所属馬は優先出走権が得られる[11]。
賞金
2020年の1着賞金は6500万円で、以下2着2600万円、3着1600万円、4着980万円、5着650万円[1][2]。
歴史
年表
- 1949年 - 3歳馬による競走「阪神3歳ステークス」の名称で創設、阪神競馬場の芝1200mで施行[6]。
- 1955年 - 名称を「農林省賞典 阪神3歳ステークス」に変更(ただし、1956年から1958年を除く)。
- 1960年 - 芝1400mに変更[6](1962年から芝1600mに変更)。
- 1971年 - 混合競走に指定され、外国産馬が出走可能になる[12]。
- 1978年 - 名称を「農林水産省賞典 阪神3歳ステークス」に変更。
- 1984年 - グレード制施行によりGI[注 1]に格付け。
- 1991年
- 競走条件を「3歳牝馬」に変更。
- 競走名を「農林水産省賞典 阪神3歳牝馬ステークス」に変更[6]。
- 1995年 - 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が出走可能になる[12]。
- 2001年
- 2006年 - 「阪神競馬場芝外回りコース新設記念」の副称をつけて施行[13]。
- 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIに変更[14]。
- 2010年
- 2019年 - 「阪神競馬場開設70周年記念」の副称をつけて施行[5]。
- 2024年 ー 阪神競馬場リフレッシュ工事に伴う開催日割の変更のため京都競馬場で施行予定[16]。
注釈
- ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。
出典
- ^ a b c d “重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 117. 2021年12月26日閲覧。
- ^ a b c d “令和3年第6回阪神競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年12月26日閲覧。
- ^ “競馬の阪神JF前日最終オッズはナミュールが1番人気”. 産経ニュース (2021年12月11日). 2021年12月11日閲覧。
- ^ “2021年度第5回阪神競馬特別レース名解説(4日目)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 3. 2021年12月26日閲覧。
- ^ a b “令和元年5回阪神競馬番組”. 日本中央競馬会. 2019年12月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “レースについて:阪神ジュベナイルフィリーズ 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2017年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月4日閲覧。
- ^ a b c d e f “レースガイド(阪神JF)”. netkeiba.com. 2015年12月8日閲覧。
- ^ “□地が出走できるGI競走とそのステップ競走について【令和3年度】” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年12月26日閲覧。
- ^ “競馬番組一般事項(V 出馬投票、V-2-(4)-ハ-(一))” (PDF). 日本中央競馬会. p. 22 (2021年). 2021年5月30日閲覧。
- ^ “GI競走およびそのステップ競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年12月26日閲覧。
- ^ “[地]が出走できるGI競走等とそのステップ競走について【令和4年度】” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年12月26日閲覧。
- ^ a b 『中央競馬全重賞成績集【GI編】』
- ^ 2006年の成績表参照。
- ^ 2007年の成績表参照。
- ^ a b 2010年の成績表参照。
- ^ 2024年度開催日割および重賞競走日本中央競馬会、2023年10月16日配信・閲覧
- ^ “【阪神JF】アスコリピチェーノ桜も見えた! 無敗女王が誕生した2つの理由”. 東スポ競馬. 東京スポーツ新聞社 (2023年12月10日). 2023年12月10日閲覧。
- ^ グレード制導入後は1:37.9(第44回優勝馬スエヒロジョウオー)
- ^ 連覇としては他に松本善登(第14回・第15回)、クリストフ・ルメール(第67回・第68回)が記録
- ^ 連覇としては他に角居勝彦(第58回・第59回)が記録
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