錯視 色に関する錯視

錯視

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/07 14:10 UTC 版)

色に関する錯視

色の錯視

ネオン色拡散の例。白背景の格子部分のネオン色が円またはひし形状に見える錯覚。1975年に報告。
  • 色の対比
  • 色の同化
  • マッハバンド
  • シュブルール錯視 : マッハの帯と混同されることが多い。
  • パザルリ錯視
  • ムンカー錯視
  • ネオン色拡散
  • ベンハムの独楽 : 白と黒で塗り分けた独楽を回すと、色感覚が生まれるという錯視。

色の同化

背景の色は全て同じであるが、元の色よりも線の色に似た傾向の色に見える。これを色の同化という[13]

チェッカーシャドウ錯視

この画像の作成においてAとBのタイルに使われている色は同じである。これはマサチューセッツ工科大学のエドワード・エーデルソン教授が考えた「チェッカーシャドウ錯視」というものである。

錯視の原因

錯視の原因は錯視によってそれぞれ違うと考えられている。たとえば、エニグマ錯視はマイクロ・サッケードが引き起こしている[14]

しかし、多くの錯視は原因が分かっておらず、仮説が立てられているというものがほとんどである(例:ムンカー錯視、詳細は[15])。

脚注

参考文献

  • 後藤倬男・田中平八編 編『錯視の科学ハンドブック』東京大学出版会、2005年。ISBN 4-13-011115-9  - 一連の幾何学錯視図形(ツェルナー、ポンゾ、ポッゲンドルフ、フィック、オッペル・クント、デルブーフ)は本編の参考図及び、各錯視における定義を参考に市販図形描画ツールにて作成した。また、その他の幾何学錯視における説明も本誌の凡例を参考にしたものである。
  • 北岡明佳『錯視入門』朝倉書店、2010年6月30日。ISBN 9784254102260全国書誌番号:21798667 
  • ジャック・ニニオ 著、鈴木光太郎、向井智子 訳『錯視の世界 古典からCG画像まで』(初版)新曜社、2004年2月25日。 
  • 北岡明佳『だまされる視覚 錯視の楽しみ方』(初版)化学同人、2007年1月20日。ISBN 9784759813012全国書誌番号:21264368 

関連項目


  1. ^ 文部省日本心理学会編『学術用語集 : 心理学編日本学術振興会、1986年。ISBN 4-8181-8602-3http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 
  2. ^ a b c 北岡明佳 2010, p. 2.
  3. ^ a b ジャック・ニニオ 2004, p. 128.
  4. ^ 北岡明佳 2010, p. 1.
  5. ^ Oppelによって1855年に示されたのが最初とする資料も存在する。これは、Oppelがフィック錯視を錯視として研究した初の研究者であることによる。
  6. ^ a b 北岡明佳 2010, p. 10.
  7. ^ 北岡明佳 2010, p. 8.
  8. ^ a b c 北岡明佳 2010, p. 24.
  9. ^ “同心円の集まりなのに渦巻きに見える(フレーザー錯視)”, Newton別冊 脳はなぜだまされるのか? 錯視 完全図解 (ニュートン プレス): 94, (2007-10-01) 
  10. ^ 北岡明佳 2007, p. 101.
  11. ^ 新井仁之; 新井しのぶ (2012年4月2日). “文字列傾斜錯視 作品集”. 錯視の科学館. 2015年2月24日閲覧。
  12. ^ 「科研交付」は北岡が考案したものである。
  13. ^ 色同化|学習支援ツール”. 色と光の能力テストTOCOL(トーコル). 2011年8月20日閲覧。
  14. ^ Brandon Keim (2008年11月21日). “Eye Flicker Explains 'Enigma' Optical Illusion” (英語). Wired Science. 2013年9月18日閲覧。
  15. ^ NTT物性科学基礎研究所. “錯視 色彩の錯視 ムンカー錯視”. Illusion Forum イリュージョンフォーラム. 2013年9月18日閲覧。


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