鉄拳タッグトーナメント2
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開発
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シリーズのプロデューサーである原田勝弘は2010年9月17日、ツイッターを通じて東京ゲームショウの闘劇ブースで新作を披露することを明らかにした[13]。
この時点で、『鉄拳 X ストリートファイター』または『鉄拳7』のいずれかに関連する情報ではないかという憶測が流れた[14]。
翌日の9月18日、原田は予告通り東京ゲームショウ2010の闘劇ブースにて『鉄拳タッグトーナメント』の続編にあたる本作の制作発表を行った[15]。
日本では2011年夏の稼働開始を予定していたが、東日本大震災により、同年秋に延期となった[16]。
World Cyber Games 2010にて、原田は家庭用版を出すと話し、限定キャラクターやおまけモードの導入を明らかにした[17]。また、原田は家庭用版は『ストリートファイター X 鉄拳』と『鉄拳 X ストリートファイター』の間に発売する予定であると話した[18]。
制作
本作の開発は、家庭用版『鉄拳6』の開発が終了した2010年頃から始められた[19]。
本作の家庭用版は4人のキャラクターを同時に描画できることを売り出すという方針が立てられ、長い開発期間が設けられた[20]。
『鉄拳6』と『鉄拳6BR』で使われたPlayStation 3基板SYSTEM357では4人のキャラクターを同時に描画するには負荷が大きすぎることから基板をSYSTEM 369に変更した[19]。また、バンダイナムコが開発した『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』などで使われた可変解像度描画システムを導入することとなり[21]、開発チームはプログラムや描画システムを一から作り直した[20]。 開発チームの一員である米盛祐一はファミ通とのインタビューの中で、『鉄拳5』から『鉄拳6』に移行する時よりも大量の素材を制作したのではないかと振り返っている[20]。
『鉄拳3』をベースとしていた前作は、キャラクターの個別化が不十分だったため、たとえば三島家の誰かの使い方をマスターしていれば、性能が似ている別の誰かを扱うことも出来た[20]。
それから12年の間、開発チームが要望に応え続けてきたことにより、キャラクターの個別化が進み、システムも増えた[20]。
結果としてコンパチキャラクターが減少し、本作の稼働から1ヶ月後に「1キャラクターしか使えず、パートナーを選べない」という問題が浮上した[20]。
開発チームはすぐさまゲームバランスやシステムの見直しに踏み切り、アップデート版である『鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド』として発表した[20]。
また、1キャラクターしか扱えないという要望に応えるため、通常のタッグ戦のほかにソロモードや1対2で戦うモードが追加された[20]。
さらに、タッグを組む2キャラクターを2人で操作するというペアモードも追加された。このペアモードは『ストリートファイター X 鉄拳』のスクランブルモードに近い[22]。
『鉄拳アンリミテッド』のソロモードにおけるレイジシステムは『鉄拳6』のそれを継承した一方、タッグモードでは新しくパートナーにもレイジシステムが適用された。 キャラクターの体力が一定数を下回るとレイジが発動して技が強化され、キャラクターから赤いオーラが発せられ、体力ゲージが赤く点滅する。 また、キャラクターが一定回数攻撃を受けると、パートナーのライフバーが点滅する。もし、自分がダウンした時点でパートナーの体力ゲージが点滅していた場合、パートナーが強化される[22]。
家庭用版
家庭用版は『鉄拳アンリミテッド』をベースとしており[23]、同作に登場した44人に加え、新しいキャラクターが登場し、最終的には史上最多の59人のキャラクターが登場することとなった。
家庭用向けの追加キャラクター選定にあたり、開発チームは要望の多いキャラクターに加え、『鉄拳TT』のメリットを生かせるようにするため、独特の性能を持つキャラクターと似た系統の持つキャラクターを出すことにした。
また、近接格闘ロボット「コンボット」を育成する「FIGHT LAB」というモードが新しく追加された[6][24][8]。 カスタマイズされたコンボットは見た目だけではどのような技を持っているのかわからないことから、競技性の高いランクマッチではコンボットを使えないようにするなど、「FIGHT LAB」の導入は慎重に行われた[20]。
PlayStation 3版とXbox 360版は3D立体視に対応しており、プレイヤーがエフェクトを調整することが出来る[25]。
家庭用版の初回限定特典として、男性や動物も含めたほぼ全キャラの水着コスチュームやリリ専用のコスチュー「ふわふわスカート」、4人の追加キャラクターと追加ステージがダウンロードできるコードが付属した。家庭用版の恒例として、大暮維人(アンナ)、コヤマシゲト(アリサ)、サイモン・ビズリー(平八)、皆川亮二(ミゲル)、いのまたむつみ(ジェイシー)、寺田克也(州光)といった著名な漫画家が手掛けたコラボコスチュームが登場したほか、フジサワトミオ、山下しゅんや、JUNNYの3名が手掛けたキャラパネルも登場した[10]。
加えて、「World Tekken Federation」というウェブサイトが開かれ、プレイヤーが試合データを確認できるようになった[26]。
プレイヤーはこのサービスを通じて他のプレイヤーとチームを組んだり、オンライン対戦を楽しむことが出来るほか、世界中のプレイヤーとリアルタイムでリーダーボードを使うことが出来た[27][28][26]。
2012年11月13日に北米の PlayStation Network にてダウンロード販売が開始され[29]、2012年11月21日には欧米のPSNでの配信が開始された。
同年12月末には Xbox Liveでの配信も行われた[30]。
Wii U版
Wii Uのローンチタイトルとして2012年12月8日に発売された。ロサンゼルスで開かれたE3 2011に出展された時点では、Wii U用『鉄拳』の新作という情報しか明らかにされておらず、タイトルもつけられていなかった[31]。 翌年のE3 2012にて、本作がPS3とXbox 360に続いて、『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』としてWii Uに移植されることが明らかとなった[32]。
Wii U版は、サードパーティー製のWii U用ゲームで初めて、パッケージ販売とNintendo eShopでのダウンロード販売が実施された。日本では、パッケージ版よりもダウンロード版の価格が若干安くなっていた[33]。
Wii U版では任天堂とのコラボレーションの一環として、マリオシリーズに登場するスーパーキノコなどによる状態変化を用いて戦う「キノコバトル」といったモードや、マリオや『メトロイド』などをモチーフとした衣装が追加された[3]。
また、Wii U版には限定コンテンツや、Xbox 360版とPS3版のDLC類が最初から収録されている[34]。
音楽
本作の音楽は、遠山明孝、佐野信義、岡部啓一、濱本理央、井上拓、椎名豪が手がけた[35]。
家庭用版ではこれらのメンバーに加え、矢野義人、渡辺量、細江慎治、佐宗綾子、三宅優、帆足圭吾が音楽を手がけた[36]。
注釈
出典
- ^ a b c 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。
- ^ “Tekken Tag Tournament 2 misses sales target, Soul Calibur 5 doing fine” (2013年5月10日). 2016年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月9日閲覧。
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- ^ “『鉄拳タッグトーナメント2』新たなダウンロードコンテンツを10月9日より無料配信!” (2012年9月20日). 2018年11月3日閲覧。
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- ^ “TEKKEN TAG TOURNAMENT 2 ORIGINAL SOUND TRACK PLUS”. VGMdb. 2014年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月6日閲覧。
- ^ Ridge Racer Unbounded - PS3 / X360 / PC - The Ghoster, The Immortal & The Road Wolf (YouTube、バンダイナムコゲームスヨーロッパ)
- ^ [1]
- ^ 『週刊ファミ通』2012年9月20日号、エンターブレイン、2012年9月、80-81頁。
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