邯鄲の枕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 03:45 UTC 版)
曲芸「邯鄲夢の枕」
邯鄲夢の枕(かんたんゆめのまくら)とは、軽業師や曲芸師の技の一種。演芸場や見世物小屋などで見られた。「邯鄲は夢の手枕」、「邯鄲の夢」や「邯鄲の手枕」などと呼ばれ、ただ単に邯鄲ともいわれた。
涅槃仏のように肘を突いて手を頭に添え横臥体勢を取り、この状態のまま空中浮遊をするという技である。今は観ることはできないが夏目漱石の『吾輩は猫である』や上方落語の『軽業』の一節に描かれている。(現在この技を伝承する者がいるのかは定かでない)そして手枕をすることが、この曲芸の種の一部であり、枕と寝る姿勢をとることや軽業師の他の芸と比べると軽業より手品に近いこともこの技の命名に一役かっている。
関連項目
- カンタン (昆虫)
- 夜会 VOL.3 KAN(邯鄲)TAN(中島みゆき) - この公演はこの物語をモチーフにしている。
- 相州戦神館學園 八命陣 - 世界観を構成する重要な設定として使われている。
- 笑ゥせぇるすまん - 122話「邯鄲の夢枕」にて、喪黒福造が客にこの物語の枕を提供する。客は喪黒の言いつけを破ってこの枕を使いすぎたため、一生夢から覚めなくなった。
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