道ジュネー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/25 01:58 UTC 版)
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元々、沖縄の芸能は祭祀と密接な関係をもつ。これもその一つである[1]。沖縄のお盆は、旧暦 の7月13日~15日の3日間にかけて行われる。13日をあの世から祖先をお迎えする日として「ウンケー」、お盆の中日の14日を「ナカヌヒ」、15日をお盆にいらしたご先祖様をお送りする日として「ウークイ」と呼んでいる[2]。お盆最終日に先祖供養のために集落の通りを列をなし、練り歩くことを「道ジュネー」と言う[3]。
村での奉納芸能を行う前に、村の御嶽や拝所の神々に顔見世をすることが目的である[1]。
構成
旗頭を先頭に、踊り神である獅子、弥勒、長者の大主と続き、踊り手、神人、村役人たちが大行列をつくり、音楽を奏しながら村を練り歩く。旗頭を先頭とした一団 は、地域の各戸を回り、それぞれの家の祖先の霊が無事に後生(グソー、「あの世」の意)に戻れることを祈願することを述べ、エイサーを踊る。踊りが一段落すると一団は酒や金を受け取って次の家へ向かい、祈願と踊りを繰り返す[1]。
語源
「道ジュネー」の「ジュネ」は、沖縄の古語の「巡る、連なる」の意に由来するのではないかと考えられている。ジュネ(巡回)するという由来に基づき、先祖供養を目的とした芸能や祭りで集落を練り歩く「道ジュネー」が行われている。シママーイ (シマ=地域、マーイ=回り)ともいう[4]。
現在
現在では、練り歩かずに仮設舞台の上を一巡して済ませる場合もある。また、旧盆中であれば昼夜を問わずに行われることや、お盆の迎え(ウンケー)から数夜連続で行われることもある[1]。また、この「道ジュネー」の際に各家から寄付金が寄せられ、青年会活動の重要な資金源となっている[5]。
戦前は、各家庭を一軒ずつエイサーを踊ることが多かったが、現在では家々の面する道や広場で行うことが一般的である[6][4]
この「道ジュネー」の際に各家から寄付金が寄せられ、青年会活動の重要な資金源となっている[5]。
さらに、「道ジュネー」は沖縄全島エイサーまつりの前夜祭のイベントとしても行われるようになっている[3]。
- ^ a b c d 『沖縄大百科事典(下)』 沖縄タイムス社 1983年 562貢>
- ^ 宮城正勝 「よくわかる御願ハンドブック ーヒヌカン・トートーメー12ヵ 月ー」(有)ボーダーインク 2008年 103-114貢
- ^ a b 沖縄全島エイサーまつり実行委員会オフィシャルサイトhttp://www.zentoeisa.com/zento-eisa.html
- ^ a b 沖縄エイサーデジタル塾 エイサー辞典 (エイサー会館)
- ^ a b 「沖縄エイサー図鑑1」 沖縄市文化観光課 沖縄市観光協会 2009年 57貢
- ^ 宮城正勝 「沖縄の行事イベントの本」 (有)ボーダーインク 2000年 128貢
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