花の子ルンルン 用語解説

花の子ルンルン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/06 06:42 UTC 版)

用語解説

花の精
かつて地球上に住んでいたとされる存在。人間と仲良く平和に共存していた。しかし傲慢になった人間は、やがて自然を破壊するようになり、花の精はやむなく「フラワーヌ星」へと移住し、自ら王国を作った。人間との外見上の大きな違いは、背中に妖精のような羽をもっていることで、フラワーヌ星ではその羽は見えており、空を飛ぶことができる。最終話でフラワーヌ星に来ていたトゲニシアやヤボーキにも生えており、これを使って飛び去るシーンがある。
フラワーヌ星
虹色の雲の向こうに存在するとされる星[注釈 7]。花の精の国がある。現在の王は引退を考え、次期国王のために「花の子」を探し出し、七色の花を取ってくるよう、ヌーボ、キャトーらに命じる。
花の子
花の精らは「フラワーヌ星」へと移住したが、その何人かは地球に残り、人間と結婚していた。こうして生まれた、花の精の血を受け継いだ子孫のこと。ルンルンはその一人である。
花の鍵
ルンルンの変身アイテム。花の形をしたブローチで、花冠部の蓋をあけると鏡が仕込んである。道端に咲いている花に向けて蓋を開くと鏡より光線が放射され、その中でルンルンは変身する。
二種類登場し、一つは第1話から第24話前半に登場するもの。外見がシンプルで、花の色は白。呪文無しで変身する。ヌーボ達が王家より預かってきたもの。
服装をルンルンがイメージした通りに変化させるだけの能力しか無いが、意図的にやめない限り時間制限なく変身していられる。
もう一つは第24話後半以降(劇場版第2作を含む)のもので、外見がやや派手、全体は赤系。「フレール、フレール、フレール[注釈 8]と唱えて変身、そして変身後の能力も前よりアップしている。ただし時間に制限がある。ルンルンにとって命の代わりに授かったものであり、万が一壊れたりすると、ルンルンは地球に居られなくなるばかりでなく、フラワーヌ星にも行けなくなる。
変身時間に制限があるが、変身した服装に準じた能力を獲得する事が出来る(例として、パイロットの制服姿になると、飛行機の操縦が出来る)。
最終話でこれを与えたのはセルジュであることが判明する。この花の鍵は王家の印であり、王家の者だけが持つ鍵である。これを与えられることは、花の精にとって一番信頼されていることの証であり、花の精として認められたことを意味する。最終話で花の鍵は、フラワーヌ星に大切に保管されることになった。
七色の花
手にするものに幸せをもたらすといい、フラワーヌ星で国王になるために必要な花。国王の印である。形はスイセンに似るがその花びらは七色に輝く。
国王の一代限りで枯れてしまうため、代を継ぐためには新しい花が必要となる。荒らされた花畑を元通りに戻すなど、秘めた力を持っている。
これを探し出せるのは、「花の子」で地球に住む女の子、すなわちルンルンだけである。
花粉嵐
トゲニシアの特殊能力、花びらを含む突風を起こし、相手を吹き飛ばしてしまう。しかしこれを使うと、トゲニシアは1週間顔が皺だらけになる。劇場版第2作では、ルンルン一行を上野公園から浅草の五重塔最上部まで吹き飛ばす描写がある。

注釈

  1. ^ 第25話と第26話は前後編となっており、第25話はセルジュは登場せず、花言葉の紹介のみとなった。
  2. ^ この時見つけた七色の花は、スイセンに水晶の光が当たってそのように見えていただけで、本物ではなかった。
  3. ^ トゲニシア達は後に、フラワーヌ星で日陰者になるより、地球で仲間を増やす道を選び、フラワーヌ星を捨てた。
  4. ^ 主人公のキャラクターデザインについて、顔のおおよその輪郭として、前作の「キャンディ」は円形3つの組み合わせ、次作の「ララベル」は正方形、本作の「ルンルン」は逆三正角形であると担当したチーフアニメーターの進藤満尾は当時のアニメ雑誌で解説している。
  5. ^ パワーアップした花の鍵は衣装に応じた能力も使えるようになった。
  6. ^ 第37話までは橙色、第38話以降は赤。
  7. ^ 作中では、第49話・最終話では地球とフラワーヌ星との行き来に、七色の花と花の鍵によって作られた虹の橋を使って移動していた。これ以前の花の精達の移住方法や、そもそも通常の宇宙空間に浮かぶ天体なのかどうかは、本編では語られていない。
  8. ^ 製作者の言葉によると花を表すフランス語から取ったとされていたが、これは製作者の誤りで、フランス語で花はフルール(仏:fleur)であり、フレール(仏:frère)は兄弟という意味である。
  9. ^ 東映動画が作成した番宣用ミニポスターの放送ネット局欄には本来のネット局である静岡けんみんテレビの略号である「SKT」ではなく、静岡放送の略号である「SBS」と表記されていた。当時、SKTの金曜19時前半枠は「走れ! ピンク・レディー」の遅れネットに充てていた事から、静岡放送で放送される予定だった。しかしSKTは「走れー」を同年2月から土曜15時後半に移動。よって「ルンルン」はSKTにて第1話から同時ネットで放送された。

出典

  1. ^ 「魔女っ子マテリアル」、銀河出版(1999年)。
  2. ^ a b c 東映魔女っ子シリーズは書籍や商品展開によって作品の範囲が異なっており、公式サイトでも本作や次作が何作目に該当するかについての見解は特に示されていない。
  3. ^ 『魔女っ子アニメ大全集』:東映動画篇、(株)BANDAI、1993年8月20日 106頁。ISBN 4-89189-505-5
  4. ^ 三省堂ワールドワイズ・ウェブ『三省堂国語辞典』のすすめ その97(2009年12月9日)飯間 浩明[1]
  5. ^ 第48話「サン・レモの慕情のひと」。
  6. ^ 姫野美智によるとルンルンの服は当初、ピンクでデザインしたのだが、スポンサーが「人形の衣装が日焼け変色しては困る」ということで真っ赤になったそうである(『魔女っ子アニメ大全集』:東映動画篇 148頁)。
  7. ^ アニメージュ』1979年6月号。
  8. ^ 「全国放映リスト」『アニメージュ』1979年10月号、徳間書店、70 - 71頁。 
  9. ^ 熊本日日新聞テレビ欄より。
  10. ^ a b c 「全国放映リスト」『アニメージュ』1980年4月号、徳間書店、64 - 65頁。 
  11. ^ 『北國新聞』1979年3月7日付朝刊テレビ欄より。
  12. ^ 「全国放映リスト」『アニメージュ』1980年4月号、徳間書店、65頁。 
  13. ^ 『魔女っ子アニメ大全集』:東映動画篇 155頁。






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