神棚 拝礼

神棚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/07 20:19 UTC 版)

拝礼

神饌を供えたら家族そろって日ごろの神の加護を感謝し、これからの安全と幸福を祈るのが望ましいが、これができない場合は各自外出前に祈ってもよい[4]神社本庁が推奨する神棚への拝礼方法は神社と同様「二礼二拍手一礼」であるが[4]、「二礼四拍手一礼」などさまざまな流儀がある。また、「神棚拝詞」という祝詞を唱えるのも良いとされている[10]。神職でなくとも良い(神職を呼ぶ際は宅神祭と呼ばれる)。

神棚拝詞

此の神床に坐す 掛けまくも畏き 天照大御神 産土大神等の大前を 拝み奉りて 恐み恐みも白さく 大神等の広き厚き御恵を 辱み奉り 高き尊き神教のまにまに 直き正しき 真心もちて 誠の道に違ふことなく 負ひ持つ業に励ましめ給ひ 家門高く 身健に 世のため人のために尽さしめ給へと 恐み恐みも白す

(読み)

これのかむどこにます かけまくもかしこき あまてらすおおみかみ うぶすなのおおかみたちのおおまえを おろがみまつりて かしこみかしこみももうさく おおかみたちのひろきあつきみめぐみを かたじけなみまつり たかきとうときみおしえのまにまに なおきただしき まごころもちて まことのみちにたがうことなく おいもつわざにはげましめたまい いえかどたかく みすこやかに よのためひとのためにつくさしめたまえと かしこみかしこみももうす

拝礼の順序

一般的な神棚を拝する際の順序を以下に示す。

① 神前へ進み、やや深い礼を一度(深揖、45度)
② 深い礼を二度(90度)
③ 拍手を二度
④ 深い礼を一度(90度)
⑤ 深揖を一度して神前から退く

お参りをする前には洗面し、口を漱ぎ、お供えをしてあることが適当である。祝詞を奏上する場合は、深揖→二礼→祝詞奏上→二礼二拍手一礼→深揖である。


  1. ^ a b c d 森隆男(編)『住の民俗事典』 柊風舎 2019年 ISBN 978-4-86498-061-6 pp.177-182.
  2. ^ a b 家にまつられる神々”. 狛江市教育委員会. 2021年1月16日閲覧。
  3. ^ 神棚について - 辞典
  4. ^ a b c d e 『神道』 202頁。
  5. ^ a b c d e f g 三橋 健『決定版 知れば知るほど面白い!神道の本』西東社、2010年、232頁。 
  6. ^ 三橋健『ビジネスマンの常識 神社のしくみと慣習・作法』2007年、日本実業出版社、ISBN 978-4534043115、114ページ
  7. ^ 神棚の祀り方(図解説明)
  8. ^ 小池 2015, p. 58.
  9. ^ a b 『神道』 203頁。
  10. ^ 小野迪夫、金子善光『祝詞必携』2004年、戎光祥出版、ISBN 4900901385、87ページ
  11. ^ 三橋健『ビジネスマンの常識 神社のしくみと慣習・作法』135ページ
  12. ^ 神田明神『神社のおしえ』小学館、196ページ
  13. ^ 大間知篤三他多数共著 『民俗の事典』 岩崎美術社 1972年 88ページ
  14. ^ 『神社本庁教学研究所神道のしきたりと心得』1990年2月5日神社本庁発行全224頁中63頁
  15. ^ 小池 2015, p. 36.
  16. ^ a b 小池, 2015 & p36.
  17. ^ 小池, 2015 & p50.
  18. ^ a b 小池 2015, p. 51.
  19. ^ 小池, 2015 & p62.
  20. ^ 『神道大辞典』臨川書店1937年7月19日全1474頁中356頁
  21. ^ 日本武道学会剣道専門分科会編『剣道を知る事典』123頁、東京堂出版
  22. ^ 小池 2015, p. 43.
  23. ^ a b 小池 2015, p. 45.





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