白雪姫の伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 15:08 UTC 版)
ストーリー
緑豊かなグリーンヴァリー王国に雪のように白い肌をした王女が生まれ、白雪姫と名付けられる。白雪姫は両親の深い愛情に包まれてすくすくと育つが、白雪姫が4歳の頃にローズバット王妃が病気で亡くなってしまう。「白雪姫には母親の愛情が必要」というローズバット王妃の遺言によって、コンラッド王は新しい妃にレディ・クリスタルを迎える。
ところが、白雪姫が12歳の誕生日を迎えてまもなくコンラッド王が戦争に行ってしまうと、レディ・クリスタルが本性を現し、夫に代わって王国の実権を握り始めた。白雪姫の光り輝くような美しさを妬んでいたレディ・クリスタルは、白雪姫を城から追い出して狩猟番のサムソンに暗殺を命じる。
白雪姫は彼女を哀れんだサムソンによって不思議の森へと逃がされ、七人のドワーフたちの家にたどり着く。ドワーフたちに受け入れられた白雪姫は、彼らにかくまわれることになる。一方、魔法の鏡の力で白雪姫が生きていると知り憤慨するレディ・クリスタルだが、不思議の森の結界の力に阻まれて手出しが出来ない。しかし、陰謀をめぐらせて白雪姫の命を狙おうとする。
登場人物
- 白雪姫(しらゆきひめ)
- 声 - 天野由梨
- 本作の主人公。グリーンヴァリー王国の王女。16歳。雪のように白い肌と血のように赤い唇、黒檀のように黒い髪をした心の優しい少女で、内面からにじみ出る美しさを持つ。幼い頃から森が大好きで、ミルクたちを連れてよく遊びに行っていた。
- 父の出征後豹変したクリスタルに辛く当たられていた時に、リチャードと出会い恋に落ちる。修行に旅立つ彼と再会を約束し別れるが、クリスタルに城を追い出されたあげくに命を狙われてしまう。不思議の森で出会ったドワーフたちにかくまわれ、彼らとさまざまな冒険をする。
- リチャード王子
- 声 - 子安武人
- コンラッド王の盟友・アルベルトビラの息子。高潔で正義感の強い青年。白雪姫と恋に落ちるが騎士の修行に行くことになり、再会を約束して別れる。
- 白雪姫と再会後はドワーフたちと共にクリスタルの手から白雪姫を守り、力を合わせてグリーンヴァリー王国を救おうとする。
- レディ・クリスタル
- 声 - 横尾まり
- 白雪姫の継母で、美しいが欲深く高慢な女性。自分が世界で一番美しくないと気がすまない。コンラッド王と結婚してからはおとなしくしていたが、彼の出征後まもなく本性を現す。グリーンヴァリー王国を支配し、自分以上に美しい白雪姫に嫉妬してその命を狙う。聖なる魔法の鏡を持ち、怪しげな魔法を使うこともできる。幼い少女の姿に化けて白雪姫をだましたことも。
- 実はその正体は悪魔でクリスタル本人ではない。若く美しい女性の体を求めた悪魔は少女時代のクリスタルと自分の魂を入れ替え、クリスタルの体を乗っ取っていた。クリスタルの体が若さを保てなくなると、今度は白雪姫の体を奪おうと画策する。
- コンラッド王
- 声 - 沢木郁也
- グリーンヴァリー王国の国王。公明正大で誰からも慕われる立派な王様。妻のローズバット王妃を亡くして悲しみに暮れるが、彼女の遺言に従ってクリスタルを次の王妃に迎える。
- 白雪姫やクリスタルたちと平和に暮らしていたが、戦況が悪化し軍を率いて戦争に行ってしまう。
- モーリー
- 声 - 向殿あさみ
- 白雪姫の侍女で城のメイド長。本性を現したクリスタルから白雪姫を庇おうと歯向かい、城から追い出されてしまう。
- サムソン
- 声 - 辻親八
- 狩人で狩場の番人。白雪姫を殺して心臓をとってくるようにクリスタルから命令される。過去に娘を熊に襲われて亡くしており、白雪姫を自分の娘と重ねて見てしまい殺すことができず、身を呈して白雪姫を熊から救い、クリスタルの企みを彼女に伝えて不思議の森に脱出させた。その後は辺境に身を寄せ、白雪姫と再会しドワーフたちと出会った後は彼らの手助けをする。
- ボス
- 声 - 中博史
- 不思議の森に住む、七人のドワーフたちのリーダーであるドワーフの老人。物知りで賢く思慮深い性格。
- 白雪姫をかくまいクリスタルから守る。必要なときには地下室の「知恵の本」を取り出して知恵を借りようとする。
- ウッディー
- 声 - 古田信幸
- ドワーフの一人。腕の良い木こりで大工仕事も得意。気難しい性格で、初めのうちは中々白雪姫と打ち解けようとしなかった。
- カモミール
- 声 - 鈴木勝美
- ドワーフの一人。穏やかでナイーブな性格。ハーブやきのこなどありとあらゆる植物に詳しく、薬の調合や変装なども得意。
- グルメ
- 声 - 菅原淳一
- ドワーフの一人。食いしん坊でのんびり屋な性格。料理や洗濯、掃除などの家事全般が得意で、白雪姫に家事のやり方を教えた。
- ゴルディー
- 声 - 塩屋浩三
- ドワーフの一人。力持ちで働き者な性格。気が優しくて思いやりがある。
- ベット
- 声 - 高木渉
- ドワーフの一人。動物をこよなく愛する。無口で優しい性格だが、怒らせると非常に怖い。
- ジョリー
- 声 - 岩永哲哉
- ドワーフの一人。年齢は50歳だが七人のドワーフでは一番若く青年くらいの年頃。少々気弱でおっちょこちょいな性格。
- 白雪姫のことが好きで、彼女のために勇気をふりしぼって奮闘する。
- ジャック
- 声 - 山口勝平
- 白雪姫が村で出会った少年。一人で森に住む孤児でラルフという少年の兄貴分。白雪姫のことが好きで、彼女を何度も危険から助けてくれる。
- 不思議な力を持つ。クリスタルから自分の正体が人間ではなく彼女に呼び出された悪魔だと告げられて苦悩し、一時はクリスタルと手を組む。
- しかし本当は悪魔などではなく、森の妖精の王子だった。
- フローラ
- 声 - 大谷育江
- 妖精。ドワーフの森を目指していたが風にあおられ、100年のあいだ花の中に閉じ込められていた所をリチャードに救われる。
- ジャックと出会ってからは、彼と行動をともにしている。
- ミルク
- 声 - 柏倉つとむ
- 白雪姫が四歳の誕生日に国王夫妻からもらったペットのハウンド犬。
- ポッケ
- 声 - 平松晶子
- 白雪姫が四歳の誕生日に国王夫妻からもらったペットのシャム猫。
- クック
- 声 - 南杏子
- 白雪姫が四歳の誕生日に国王夫妻からもらったペットの小鳥。
- ゴビー
- 声 - 飛田展男
- ゴブリンの谷の王子。白雪姫に一目惚れし、白雪姫に結婚を迫る。意地っ張りだが寂しがり屋な性格。
- メムル
- 声 - 水谷優子
- ゴビーの侍女。実はゴビーに片思いをしている。
- メムーラ
- 声 - 鈴木れい子
- メムルの祖母。
- ミルフェ
- 声 - 矢島晶子
- ジョリーが出会った生きる目的を探す妖精。ジョリーの妖精になろうとするが、風を呼ぶ力があることを白雪姫に見出された。
- ミラルカ
- 声 - 平松晶子
- 光の精霊の少女。恋人のスペックと引き離され、魔法の剣の中に閉じ込められている。クリスタルの秘密を知っている。
- スペック
- 声 - 塩屋浩三
- 光の精霊でミラルカの恋人。クリスタルの持つ魔法の鏡の中に閉じ込められている。呪いのせいでクリスタルに逆らえない。
- ナレーション - 佐々木優子
スタッフ
- 原作 - 『白雪姫』(グリム兄弟)
- 制作総指揮 - 九里一平
- 企画 - 成嶋弘毅
- プロデューサー - 大倉宏俊
- 制作担当 - 内山秀二、勝見豊
- 設定事務 - 長見敏子
- 制作管理 - 柴田勝
- シリーズ構成 - 荒川稔久
- 文芸 - 鶴田恵子
- キャラクターデザイン - 竜の子プロ企画室
- キャラクターデザイン協力 - 椛島義夫
- サブキャラクターデザイン - 神野高史
- 色彩メイン設定 - 八木千恵子
- オープニングアニメーション - 須田正己
- 美術監督 - 下川忠海
- 音楽 - 結城二十六
- 監督 - 岡嶋国敏
- タイトル - マキ・プロ
- 現像 - 東京現像所
- 制作協力 - シャフト
- 製作 - タツノコプロ、モンドTV(イタリア※日本版はノンクレジット[1])
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