武雄市 地理

武雄市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 06:36 UTC 版)

地理

武雄市中心部周辺の空中写真。
1981年10月4日撮影の3枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

佐賀県の西部、佐賀市の西約28km、佐世保市の東約30kmの場所に位置する。地形は低山と盆地と川沿いの平地が入り組む地勢である。市域南東部の武雄盆地の西の端と、市域西側の盆地に人口が集中している。他の地域は山地である。

  • 盆地
    • 松浦川流域
      • 真手野盆地(武内町)
      • 川古盆地(若木町)
      • 宮野盆地(山内町)
      • 三間坂盆地(山内町)
      • 鳥海盆地(山内町)
    • 六角川流域
      • 武雄盆地(武雄町、朝日町、橘町)
      • 川登盆地(東川登町、西川登町)
  • 山岳:八幡岳 (763.6m) ・青螺山 (618m) ・眉山 (518m) ・黒髪山 (516m) ・徳連岳 (443.7m) ・神六山 (447m) ・黒岳 (368m) ・犬山岳 (342m) ・杵島山 (345m) ・蓬莱山 (329.9m) ・竹古場山 (303.1m) ・赤穂山 (306m) ・黒尾山 (300m) ・虚空蔵山 (288m) ・勇猛山 (258.5m) ・柏岳 (239m) ・鳴瀬山 (206m) ・御船山 (207m) ・陣平山 (177.5m) ・潮見山 (152m) ・猪熊山 (130.7m) ・北ヶ倉山 (130m)
  • 河川:武雄川・甘久川・高橋川・繁昌川・杉ノ岳川・六角川・潮見川・川古川・永野川・山中川・御所川・松浦川・鳥ノ海川・小田志川・三間坂川・狩立川・鳥海川
  • 湖沼:池ノ内湖・柚ノ木谷溜池・内ノ子池・八ッ之尾溜池・玉江溜池・北畑池・浦田池・西堤池・永谷池・焼米池・番道田池・永池溜池・朝日ダム・繁昌ダム・渕の尾ダム・本部ダム・矢筈ダム・庭木ダム・永池ダム・狩立ダム・日ノ峯ダム・犬走ダム・踊瀬ダム

気候

年平均気温は15.4℃である。県全体からみれば、玄界灘や有明海の沿岸が16℃から16.5℃で高く、天山山塊の高原地帯が13℃から15℃で低い。武雄は後者の低い方で、同様の地帯が嬉野地区を経て多良岳へと続いている。気温は1日の気温差が大きい傾向にあり、夏は最高気温が35℃を超えることもある。内陸のため冬季を中心に乾燥しやすい。また、水蒸気が多量に供給されて、風のない夜間放熱される条件の時は霧が発生する。七山や古湯、佐賀平野の東部などと共に武雄盆地も霧の発生が多いところである。

年間降水量1996.2mm、年間日照時間1897.9時間。

水害

低地が多いことに加え、市内を流れる六角川は勾配が緩やかで有明海に注ぎこむ速度が遅いため、大雨が降った際には河川が増水しやすく、水害が発生しやすい。1954年9月26日には洞爺丸台風の接近に伴う豪雨で高橋川が決壊し朝日町の100戸近くが床上浸水した[1]ほか、2019年8月の大雨2021年8月の大雨などでも市内各地で大規模な水害が発生した。

隣接市町村

地域

武雄市は9つの「町」に分けられる。それぞれは合併前の町村(旧武雄市の7町は1954年、山内町・北方町の2町は2006年の合併)に対応する。

[* 1] 面積/km2 世帯[* 2] 人口[* 2] 旧町村 位置 町・字[* 3]
武雄町 019.36 06113 16324 武雄町 中央 昭和[* 4]・武雄・富岡・永島
朝日町 011.98 01981 05722 朝日村 やや北 芦原・甘久・中野
橘町 013.67 00793 02705 橘村 やや東 芦原・片白・大日・永島
若木町 022.25 00542 01861 若木村 川古・本部・桃川
武内町 024.80 00768 02614 武内村 北西 梅野・真手野
東川登町 017.21 00748 02472 東川登村 永野・袴野
西川登町 018.01 00588 02089 西川登村 南西 小田志・神六
北方町 027.25 02829 08138 北方町 北東 大崎・志久
旧橋下村:芦原・大渡
山内町 040.91 02920 09273 山内町 西 旧中通村:犬走・鳥海・三間坂
旧住吉村:大野・宮野
195.44 17292 51198
  1. ^ 北方町・山内町は、「杵島郡」を「武雄市」に置き換えて、北方町については、「きたがたまち」から「きたがたちょう」へ読みを変更した。
  2. ^ a b 2011年9月30日
  3. ^ 冠称を省略した。合併後は頭に「○○町」がつき「武雄市○○町(大字)××」となる。
  4. ^ 1980年、富岡の一部を分割し発足。

人口

武雄市と全国の年齢別人口分布(2005年) 武雄市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 武雄市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

武雄市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より



注釈

  1. ^ 1966年1月、在任中に死去。市葬が行われる。
  2. ^ 2008年11月21日に自治体病院の経営形態を巡る対立から市民グループが市長リコールの方針を固めたことに対し辞職で応じ、出直し選挙(12月28日)で再選した。
  3. ^ 2014年11月27日に佐賀県知事選挙に立候補する意思を固め、市長辞職願を武雄市議会議長に提出した。12月3日に武雄市議会にて辞職が同意され、正式に武雄市長を辞職。
  4. ^ 杵島郡白石町のうち旧有明町の牛屋、坂田、新開、新明、田野上、戸ヶ里、深浦、辺田を除く
  5. ^ 2012年4月24日に牟田議長と小池副議長が「議会運営の混乱の責任を取る」として、任期を2年残して辞任した。同市議会で議長が任期(4年)途中で辞任するのは、病気のケースを除けば初。
  6. ^ 2007年1月に結成。武雄の観光宣伝隊として、上海をはじめ、東京、名古屋、新潟などさまざまな場所で武雄をPR、同年7月にはデビュー曲「うれしか楽しかちゃーがつか」で歌手デビュー。2012年8月27日に武雄市役所での解散ライブをもって解散した。

出典

  1. ^ 「佐賀で10河川が決壊」朝日新聞 昭和29年9月26日夕刊 3面
  2. ^ 武雄市・山内町・北方町合併協議会報告第26号
  3. ^ 武雄市市制施行10周年記念誌
  4. ^ “ながーいおつきあいを”. 広報たけお (539): 5. (1986-07-05). オリジナルの2006-02-01時点におけるアーカイブ。. https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/243594/www.city.takeo.saga.jp/pdf/198607_1.pdf#page=5. 
  5. ^ 広報あきた 2018年11月16日号”. 秋田市役所. 2021年6月1日閲覧。
  6. ^ 武雄市議選、8日投開票”. 2018年11月18日閲覧。
  7. ^ 予約型乗り合いタクシー導入 武雄市 コミュニティーバス再編 佐賀新聞、2021年3月7日、2022年6月29日閲覧。
  8. ^ 「ありがとう白岩球場」解体前にメモリアルマッチ”. 佐賀新聞. 2022年1月20日閲覧。






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