春秋繁露
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影響
南宋の程大昌に、『春秋繁露』の体裁を襲った『演繁露』という著作がある。ただし程大昌の見た『春秋繁露』は不完全であったため、これを小説のようなものと見なしていた[12]。
『春秋繁露』は『白虎通義』と並んで今文説の代表的な書物であるため、清の公羊学派に重視された。魏源に『董子春秋発微』、康有為に『春秋董氏学』の著がある。
日本語訳
1990年代以降、東洋大学の春秋繁露研究会が『春秋繁露』註釋稿を発表していた[13]。
英訳
- Sarah A. Queen, John S. Major, Luxuriant Gems of the Spring and Autumn, Columbia Univ Press, 2015.
参考文献
- 重澤俊郎『周漢思想研究』弘文堂書房、1943年。
- 日原利国「春秋繁露」『漢代思想の研究』研文出版、1986年、244-261頁。ISBN 4876360650。
- 田中麻紗巳『両漢思想の研究』研文出版、1986年。ISBN 4876360707。
外部リンク
- ^ 重澤(1943) p.153
- ^ 『西京雑記』巻2「董仲舒夢蛟龍入懐、乃作『春秋繁露』詞。」
- ^ 日原(1986) p.249
- ^ 欧陽脩「書春秋繁露後」『欧陽文忠公集』外集巻23。「今其書纔四十篇、又総名『春秋繁露』、失其真也。」
- ^ 朱熹『朱子語類』春秋・経伝附。「問:春秋繁露如何?曰:尤延之以此書為偽。某看来不是董子書。」
- ^ 『四庫全書総目提要』巻29・経部29・春秋類4『春秋繁露』十七巻(永楽大典本)「今観其文、雖未必全出仲舒、然中多根極理要之言、非後人所能依託也。」
- ^ 田中(1986) p.10,36,41
- ^ 田中(1986) pp.45-47
- ^ 田中(1986) pp.129-134
- ^ 田中(1986) pp.10-11, 52-66
- ^ 重澤(1943) p.154
- ^ 『四庫全書総目提要』巻118・子部28・雑家類2『演繁露』十六巻、『続演繁露』六巻
- ^ 『春秋繁露研究会』。 オリジナルの2012年1月21日時点によるアーカイブ 。(2011-03-03 のアーカイブ)