星空のメモリア -Wish upon a shooting star- 舞台・用語

星空のメモリア -Wish upon a shooting star-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/29 09:50 UTC 版)

舞台・用語

雲雀ヶ崎(ひばりがさき)
本作の舞台。坂道や小道が多い昔ながらの街並みが残る北の港町。かつては港湾商業都市として栄えた。作中で「道内・道外」という表現が何度か登場するため北海道にある事が分かる。山と海に挟まれた街で、田舎町のため娯楽施設は乏しいが、運河などの街並みや夜景目当ての観光客は多い。海の幸が豊富に採れる土地柄。また明かりが少ないため星空が綺麗に見られる。なお、洋の解説によれば、隣にははるかに規模の大きい街が存在する。56年前と7年前の二度に渡って、隕石が落下したのが目撃された事で話題になった。市名の由来は、街には昔から畑が多く、その畑には春の訪れを告げる雲雀が多く集まるため。
雲雀ヶ崎学園
洋やヒロインたちが通う高校。隕石が発見された年(55年前)に開校した。こさめ曰く、当時は隕石落下に伴う空前の天文ブームのため、天体観測に有利な高台に校舎が建設され、同時に天文部も存在していた。開校当時は木造校舎で学食や特別教室棟もなく、坂道を登った先にあるため通うには不便な環境。現在は校舎はコンクリート造で、学食や特別教室棟が新設されている。娯楽に乏しい田舎町のため部活動が盛んだが、天文部は部員数減少で後述の天文サークルに格下げになっている。
小賀坂家
洋と千波の現在の自宅で詩乃の家。二階建ての少し古めの洋風住宅。坂道に面して立つ。向かいには蒼の家がある。
喫茶ミルキーウェイ
明日歩の自宅兼喫茶店。町の商店街の一角に立つ。総一郎が経営しており、明日歩も度々手伝っている。明日歩の趣味で料理のメニュー名は、星に纏わる神話に因んだ物になっている。ウェイトレスがメイド服なのは店主である総一郎の趣味。後に洋のバイト先になる他、千波ルートでは千波もバイトする。ファンディスクでは総一郎の経営方針が原因で、臨時休業や金策が必要なほど経営状況が一時悪化した。
星天宮(せいてんぐう)
雲雀ヶ崎付近で唯一の神社。こももとこさめの自宅でもある。神主は万夜花。正確には雲雀ヶ崎市内ではなくその隣街の郊外に位置する。雲雀ヶ崎駅からは電車で二駅ほどの場所にある。こももルートでの登場人物たちの会話によると、隕石が落下した55年前に建立された比較的新しい神社。毎年夏には境内で夏祭りが開かれ、姫榊の巫女が奉納舞を披露する。共通ルート終盤のこももと雪菜の会話によれば、境内にある森は展望台付近の森に繋がっている。祭神は天津甕星で、後述の雲雀ヶ崎隕石を御神体として祀る。星天宮は別に総本社が存在するため、実質はその支社である。
展望台
雲雀山の頂上にある展望台で、洋と展望台の少女の思い出の場所。現在のメアの根城でもある。元々は観光名所だったが、7年前に発生した転落事故以来危険防止のため道がフェンスで閉鎖されている(ただし迂回すれば展望台に到達可能)。本作で重要な意味を持つ場所。
夢見坂(ゆめみざか)
学園と展望台の間にある坂道。洋が展望台の少女に会うために足繁く通った道で、現在の通学路でもある。
雲雀ヶ崎運河
こももと衣鈴ルート以外の全ルートで登場する運河。隣街との境界線に位置しており、街の観光名所になっている。明日歩曰く一時は暗渠化工事で埋め立てられる予定だったが、住民たちの反対運動で撤回され、観光地として整備された経緯がある。現在は運河沿いには観光客向けの飲食店や土産物店・オルゴール堂が立ち並んでいる。
雲雀ヶ崎市立宇宙科学館
蒼の思い出の場所。衣鈴ルートでのみ登場。同ルートでの記述によれば博物館とプラネタリウム併設の公共施設で、55年前の隕石落下騒動でも大きな役割を果たした場所だが、その後維持費が嵩んで採算が取れなくなったことにより閉鎖されてしまった。元々は天文台であり、平地ではあっても光害が少ない場所だった。港への通り沿いに立地しており、かなり目立つ形状をしている。現在は入り口は全て封鎖されており、案内看板なども撤去され、放置されているが、取り壊しにも予算が必要なため取り壊しの予定は無い模様。現在は施設内の備品や機械の大部分は企業や他の自治体に譲渡され、プラネタリウムの投影機だけが、旧式過ぎて扱える技術者がいないとの理由で引き取り手が無く、大河が手入れしている。
雲雀ヶ崎港
同じく衣鈴ルートでのみ登場。雲雀ヶ崎の港だがあまり人気がない。南天の星空のオーロラとどこか似た景色を見るために衣鈴がよく通っている場所。
隣ヶ丘病院
夢ルートで登場する総合病院。夢が入院している病院で、姫榊医師の勤務先。隣街の町外れの海沿いに位置している。本編の洋の台詞によれば三階建ての病院で、主に一般外来や短期入院患者向けの中央病棟と、夢などの長期入院患者の専門病棟である西棟で構成されており、渡り廊下で繋がっている。
室内プール
eternal heartのみ登場。隣街にある大規模な室内プール。ウォータースライダージャグジー、流れるプールなどが揃っており、砂浜もあるなどリゾート気分を楽しめる施設。
天体観測愛好サークル
通称天クル。前身はヒバリ校の中でも由緒正しい天文部だが、部員数の減少によりサークル(同好会)に格下げされ、星が嫌いな生徒会役員のこももに目をつけられていたため屋上の使用許可を得られず、天体観測が出来なかったため、洋が見学した当初はトランプや天文図をプロジェクターで投影する活動でお茶を濁していた。明日歩曰く、文化祭では自作のプラネタリウムを制作したりしてはいたが、普段の活動に実体が無かったことや幽霊部員が含まれていることから、いつお取り潰しにあってもおかしくない状態に陥っていた(それでも視聴覚室が部室として与えられていたのは、伝統ある天文部が前身だったため)。当初の部員は部長である岡泉温人、副部長の明日歩、こさめ、幽霊部員の雪菜の5人(実質4人)で部活の規定(最低5名)に満たず、これも生徒会から目をつけられる一因になっていた。その後、洋と彼の説得を受けた蒼、メア、さらに(本人曰く)監視役のこももも加わり、屋上の使用許可も得られ、晴れて正式な部になった(ただし、馴染みがあるからという理由で名前は天クルのまま)。かつては大型の天体望遠鏡もあったが、既に無くなっており、現在あるのは明日歩が自腹で購入したもの。詩乃、総一郎、万夜花は元々前身の天文部の出身でつまりOB及びOGに当たる。
天文クラブ
部活ではなく、雲雀ヶ崎の市民の間で結成された天文愛好会。衣鈴や温人などが所属していた。前述の宇宙博物館を拠点としていたが、博物館の閉鎖に伴い解散した。
オカルト研究会
飛鳥が部長を務める弱小サークル。当初の部員は飛鳥一人のみだったが、後に千波も加わる。オカルト(特に宇宙人やUFOなど)の観測に情熱を燃やしており、同じくサークルでありながら部室が与えられている天クルとは何度か対立していた(もっとも副部長の明日歩とは幼じみということもあってそこまで険悪な仲ではない)。
雲雀ヶ崎隕石
こももルートでの万夜花の説明によれば、作中の約60年前(温人の補足によると56年前)に市内の雲雀山に落下した隕石。当時は都市化が進んでおらず、田畑が多かったため、農作業中の多くの住民に目撃された。既に町にあった天文台の職員が知らせたため、程なく町中で知られることとなり、住民有志の手で調査隊が組織され、大規模な山狩りの結果、一年後に発見された。その後天文台職員の手で然るべき研究機関に送られ、隕石とのお墨付きを得た上で最終的に当時新たに建立された星天宮の支社の御神体となった。
星神(せいじん)
天津甕星のこと。日本神話で唯一の悪神(荒神)とされており、星天宮の目下の敵と見做されている。現代の科学水準では説明が不可能な人智を超えた存在。自由自在に姿を消す能力があり、一度姿が見えなくなると、特別な捕物が無ければ知覚不可能な存在になる。
星霊(せいれい)
いわゆる幽霊のような存在。隕石を媒体(依代)にしてこの世に蘇った霊で、星天宮には星神同様に祀ろわぬ者として敵視されている。外見は一見普通の人間と変わらないが、日焼けしにくい・五感を感じにくいなどの特徴があり、医学的には死亡している。また、満月の晩には身体が透けてしまう体質を持つ。

  1. ^ 『司田カズヒロアートワークス 星空のメモリア with Eternal Heart』 pp.140-143.
  2. ^ PUSH!!(2010年1月号) pp.20-21.
  3. ^ 萌えゲーアワード2010 ファンディスク賞結果ページ
  4. ^ TECH GIAN(2008年12月号) pp.64-69.
  5. ^ DENGEKI HIME(2009年3月号) pp.34-38.
  6. ^ 『司田カズヒロアートワークス 星空のメモリア with Eternal Heart』 pp.76-79.
  7. ^ 洋はその呼び名を嫌っている
  8. ^ みなづき蓮が声優業を引退したため、『星空のメモリア Eternal Heart』では声優が藤森ゆき奈に交代した。
  9. ^ 洋とは違う区に住んでいたとされており、区が存在するのは政令指定都市か東京23区内のいずれかである。






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