慶應義塾大学大学院商学研究科・商学部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/20 10:41 UTC 版)
概要
慶應義塾大学商学部は、19世紀後半に慶應義塾に設置された大学部理財科を起源とする。1920年に理財科が経済学部に改組され慶應義塾大学経済学部が成立。1957年には経済学部に設置されていた商学科が独立するかたちで慶應義塾大学商学部が設立された。慶応の商学教育は、1873年に福澤諭吉がアメリカの商業学校で使用されていた『ブックキーピング』という教科書を『帳合之法』という翻訳書として発行した時点から始まり、1878年(明治11年)の「三菱商業学校」(その後、明治義塾に改称)、1879年(明治12年)の「簿記講習所」では商学の教育が行われた。
なお、現在の慶応の通信教育課程では、商学系の授業内容は経済学部で扱われている[1]。
慶応商学部のカリキュラムは、大学1年・2年では、「経営学」、「会計学」、「商業学」、「経済・産業」の4つのフィールドを教育の基礎とし、大学3年・4年では、「経営」、「会計」、「商業」、「国際経済」、「計量経済」、「金融・保険」、「交通・公共政策・産業組織」、「労働・社会」、「産業史・経営史」の9分野に広がっていく。
また慶応商学部では伝統的に「半学半教の精神」を重視し、研究会(ゼミ)や総合教育セミナーなどを通じた「演習形式のアクティブラーニング(能動的学習)」に力を入れている。大学1年・2年では、総合教育セミナーや実験科目、、大学3年・4年では、研究会や研究演習、外国語演習、国際教養演習、社会数理各論などの演習科目が用意されている。外国語科目では、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語が選択履修できる。
また、日吉キャンパスでは、人文社会科学系科目、自然科目系科目、自主強化科目、体育系科目、学際的・総合教育科目が履修できる。
慶応商学部は附置機関として会計研究室を用意し、会計のプロフェッショナル(公認会計士・税理士)を目指す学生向けに、さまざまなイベント、講演会を企画・実施している。
沿革
- 1890年 - 大学部が発足し、文学・理財・法律の三科を設置。
- 1904年 - 専門学校令により大学部の学科課程を改正、文学科、理財科、法律科、政治科の四科に分かれる。
- 1920年 - 大学令による旧制大学となり、文学部・経済学部・法学部・医学部の4学部と予科・大学院を付設。
- 1949年 - 学制改革により新制大学となる。
- 1950年 - 経済学部などの通信教育課程が認可される。
- 1957年 - 経済学部商学科が商学部として独立する[2]。
- 1961年 - 商学研究科を設立[3]。
- 2013年 - 慶應義塾大学経済研究所を設置する[4]。
- 1 慶應義塾大学大学院商学研究科・商学部とは
- 2 慶應義塾大学大学院商学研究科・商学部の概要
- 3 キャンパス
- 4 関連項目
- 慶應義塾大学大学院商学研究科・商学部のページへのリンク