引用符
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 07:13 UTC 版)
備考
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Unicodeでは、U+2019’
の文字名称は「右シングルクォーテーションマーク」だが、アポストロフィーが統合されており、アポストロフィーとしても使う。U+0027'
の文字名称が「アポストロフィー」とされているが、これは歴史的に使用されているASCII/CCITTの文字名称を継承した結果である。ユニコードコンソーシアムは、文書中のアポストロフィーあるいは引用符に対し、U+0027'
ではなくそれぞれに割り当てられた文字を使用することが好ましいとしている[8][9]
。
UnixのコマンドラインシェルなどでU+0027'
をシングルクォートとして用いる際、`
'
というふうに左引用符はしばしばアクサングラーブ(U+0060`
)に置き換えられる。このように用いられるU+0060`
またはこの用法自体を「バッククォート」と呼ぶ。それぞれ2つずつ連なってダブルクォーテーションの代用とされる場合もある。
U+0027'
やU+2018‘
・U+2019’
は、シングルクォート、アポストロフィーのほか、ロシア語ラテン化の軟音符(U+02B9ʹ
)、ハワイ語のオキナ(U+02BBʻ
)、中国語ウェード式の有気音の記号(U+02BBʻ
)、アラビア語ラテン化のハムザ (U+02BEʾ
)・アイン (U+02BFʿ
)などの代わりとして使われることがある。しかし、Unicodeではそれぞれ別の文字が用意されていてU+0027やU+2018・U+2019の使用は推奨されない。
古く電子掲示板、Eメールなどでの自分の投稿・発言・メール本文中で、(他人または自分の)先行の投稿・発言・メール本文を引用するとき、その行頭へ”> ”(多くは、半角不等号記号と半角ブランクの組み合わせ)を付与してきた。これを引用符と呼ぶが、2023年現在「インデント記号」と呼ぶサイトが存在する。プログラムのコーディングで用いられてきたインデントと混同した誤用である。
- ^ 共同通信社『記者ハンドブック』第12版 126ページ、時事通信社『最新用字用語ブック』第6版 495ページ
- ^ 『朝日新聞の用語の手引』(2010年)147ページ、『改訂新版毎日新聞用語集』(2007年)447ページ、『読売新聞用字用語の手引』第3版 41ページ
- ^ 時事通信社『最新用字用語ブック』第6版 495ページ
- ^ a b 『校正記号の使い方 第2版 タテ組・ヨコ組・欧文組』21ページ
- ^ 『増補改訂JIS漢字字典』798ページ
- ^ 『改訂新版毎日新聞用語集』(2007年)447ページ
- ^ 『読売新聞用字用語の手引』第3版 41ページ
- ^ The Unicode Consortium, ed (2016). “Chapter 6. Writing Systems and Punctuation. §6.2. General Punctuation”. The Unicode Standard. Version 9.0. p. 276 2018年3月30日閲覧。
- ^ “Unicode 9.0.0 final names list”. Unicode.org. The Unicode Consortium. 2018年3月30日閲覧。
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