平野耕太
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 05:35 UTC 版)
作風
作品中ではナチスが登場することも多い。デビュー作の『COYOTE』ではレジスタンスとナチス・ドイツを髣髴とさせる軍事国家との戦いが描かれ、『HELLSING』では物語のキーとなる形で登場する。なお、軍服の作画には苦労するらしく「あんな描きにくい奴ら死ねばいいんですよ!」「ナチはヘドが出るほど描き過ぎた」と語っている[3]。
ベタを多用し陰影を強調した画、特異なデッサン・ポーズ、そして芝居がかった大仰な台詞回しが特徴である。この独特の修辞法は佐藤大輔の小説やウィンストン・チャーチルの演説などから影響を受けているとされる。また、前者の描画法は日本国内では珍しいが、アメコミでの一般的なデフォルメに近い形式である。
長編作品ではシリアスな物語を基本とする一方で、ネタに走った場面や短編・エッセイ風の作品も描く。 ギャグシーンなどでゲーム、漫画、アニメ、映画、音楽などの話題が唐突に登場したり、背景としてペンギン村風の光景(山や雲などに笑顔)などパロディをさしこむこともある。
登場人物は男女を問わず手袋・眼鏡を着用しているキャラクターが多い。巨乳、メガネ、ネコ(女役)になる美少年を好む。眼鏡キャラには偏愛があり、『天空の城ラピュタ』の登場人物であるムスカ大佐が自身の精神世界で最上位に来ると『アニメージュ』で語ったことがある。おなじくふしぎの海のナディアの敵役であるガーゴイルからの影響もたびたび語る。
『HELLSING』や『ドリフターズ』の単行本巻末には、近況、ブラックジョーク、ヤクザ映画などのパロディ、筆の向くままの奇声などを描くコーナーが存在する。単行本カバーにおける著者紹介欄では、毎回ほぼ一貫して趣味「いやがらせ」「ちんこいじり」と記載している[4]。
成年誌で活動中から女性器描画における陰毛表現についてこだわりを持っており、一般誌に移ってからも折にふれて主張。「無毛・パイパン以外認められない。魅力的なキャラクターでも陰毛が生えているだけで台無しになる」。例に挙げるのは「トップをねらえ!」の、タカヤ・ノリコなど。 また、同人誌であつかう性描写には強姦ものが多い。
現在のアシスタントは専門学校時代の同級生3名とのこと。 近況漫画に出てくる2人のうちツッコミを担当しているほうが、友人で漫画家の山田秋太郎である。
- ^ “ヒラコー新作「DRIFTERS」はアワーズ6月号から”. コミックナタリー. ナターシャ (2009年3月30日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ “「ドリフターズ」漫画家・平野耕太氏が入院明かす「飯を食うと12時間ほどウンウン唸る羽目に」”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社 (2022年11月27日). 2022年11月27日閲覧。
- ^ HELLSING official guide bookのインタビューより
- ^ 『HELLSING』『ドリフターズ』各単行本カバー折り返し参照。
- ^ 公式サイト■2001/10/25 (木) 「第3話感想」[リンク切れ]
- ^ 公式サイト■2007/03/07 (水) 「ファイアーエムブレム暁の女神」[リンク切れ]
- ^ https://twitter.com/hiranokohta からの投稿 |13:37 - 2010年05月09日[信頼性要検証]
- ^ 同上23:41 - 2015年03月28日[信頼性要検証]
- ^ 同上17:11 - 2013年07月15日[信頼性要検証]
- ^ 同上02:26 - 2013年04月24日[信頼性要検証]
- ^ 同上06:22 - 2010年05月30日[信頼性要検証]
- ^ 同上02:27 - 2014年01月11日[信頼性要検証]
- ^ “違法コピーにマンガ家過激発言 「膵臓癌になれ」「隕石に当たって死ね」”. J-CAST ニュース. J-CAST (2010年8月23日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ 同上18:40 - 2013年02月09日[信頼性要検証]
- ^ 平野耕太 [@hiranokohta] (2021年5月7日). "ツイッターの投げ銭機能は、平沢進とか人間椅子とか 早々に導入してくれ バリバリ投げたい". 2022年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。X(旧Twitter)より2021年10月9日閲覧。
- ^ 同上22:05 - 2013年10月17日[信頼性要検証]
- ^ “浦沢直樹、萩尾望都、星野之宣、山岸凉子らが描き下ろし「諸星大二郎トリビュート」”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年9月7日). 2022年12月13日閲覧。
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