宅麻伸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 02:48 UTC 版)
来歴・人物
3人兄妹の長男で妹が2人いる。
三井造船玉野事業所で勤労学生(玉野市立備南高等学校造船科・定時制に在籍)をしていたが[3]、職場の先輩に役者やモデルなど芸能界を勧められ、雇用期間満了・高校卒業を機に上京[3][2]。キャバレーのボーイをしながらデビューを目指していたところに、キャバレーの店主によって天知茂に紹介されて彼の事務所預かりとなり、天知主演の「江戸川乱歩の美女シリーズ」に本名で出演[3][4]。その後、1979年にTBS『七人の刑事』の中野刑事役で正式に俳優としてデビューした[5][2]。芸名は天知が直々に名付け、「宅麻」は本名に基づき、「伸」については自ら「『七人の刑事』の主演の芦田伸介さんからいただいたんじゃないかな」と話している[6]。
落ち着いた物腰とニヒルな顔立ちで人気を得る。
1994年に中畑清夫妻の媒酌で賀来千香子と結婚し、2012年2月10日に離婚(賀来との間には子はいない)。賀来の友人であるさくらももことは交流があり、彼女のエッセイにもたびたび名前が登場することがあった。
渋い声を生かしたダンディーな役に定評があるが、ユーモラスな役どころも得意とする[7]。映画『ゴジラ×メカゴジラ』監督の手塚昌明は、宅麻本人もユニークであり、同作品の役では普段の宅麻のイメージを反映させている[8]。『勇者ヨシヒコと魔王の城』ではさらに踏み込んで新境地を開き、若い層からも支持を得る。それ以降、役名の「ダンジョー」と呼ばれることもあるらしい[9]。
注釈
出典
- ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 124, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d e f 3式機龍CP 2016, pp. 14–15, 「ゴジラ×メカゴジラ キャストインタビュー 宅麻伸×小野寺華那」
- ^ a b c “今あるのはあの人のおかげ「俳優・宅麻伸が感謝する “名付け親”天知茂さんが残した言葉」(2/4)”. 日刊ゲンダイ (2015年9月14日). 2018年5月26日閲覧。
- ^ “今あるのはあの人のおかげ「俳優・宅麻伸が感謝する “名付け親”天知茂さんが残した言葉」(3/4)”. 日刊ゲンダイ (2015年9月14日). 2018年5月26日閲覧。
- ^ 『毎日新聞』1979年3月1日付朝刊、10面。TBS全面広告。
- ^ “今あるのはあの人のおかげ「俳優・宅麻伸が感謝する “名付け親”天知茂さんが残した言葉」(1/4)”. 日刊ゲンダイ (2015年9月14日). 2018年5月26日閲覧。
- ^ FCGMG 2002, p. 80, 「ゴジラ×メカゴジラ用語辞典」
- ^ FCGMG 2002, pp. 52–54, 「INTERVIEW01 手塚昌明」
- ^ “クランクイン! - エンタメの「今」がわかる 映画&エンタメニュース”. クランクイン!- エンタメの「今」がわかる 映画&エンタメニュースサイト. 2020年12月9日閲覧。
- ^ “「どうする家康」新キャストに宅麻伸、忍成修吾ら13人決定 作間龍斗は豊臣秀頼役”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年8月4日) 2023年8月4日閲覧。
- ^ “椎名桔平、ブラックマネーを操る男に!連続ドラマW「不発弾」共演に原田知世ら”. シネマカフェ. 2018年3月19日閲覧。
- ^ “『刑事7人』最終回は “20世紀最後”の未解決事件”. ORICON NEWS. オリコン (2018年9月11日). 2018年9月11日閲覧。
- ^ “新番組『ウルトラマントリガー』TPU結成を導いたシズマ財団会長「シズマ ミツクニ」役に宅麻伸さん決定!”. ウルトラマントリガー公式サイト. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “「孤独のグルメ」SPの舞台は北海道、松重豊「最も劣化が進んだ井之頭五郎を見られる」”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年12月20日) 2022年12月20日閲覧。
- ^ “松平健が「警部補ダイマジン」出演、片岡鶴太郎と宅麻伸は物語を怪しく彩るキーマンに”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年6月7日) 2023年6月7日閲覧。
- ^ “SPECサーガ完結篇『SICK'S 恕乃抄』”. TBSテレビ. 2017年12月26日閲覧。
- ^ “映画『わたしのかあさん-天使の詩-』作品情報”. 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2024年3月31日閲覧。
固有名詞の分類
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