古フランク語 古フランク語の概要

古フランク語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 07:55 UTC 版)

フランク人はもと現在のオランダフランドルに住んでいたが、南に進出してフランク王国を建てた。のちに古フランク語は北部では古低フランク語英語版(古オランダ語 wikidata)となり[注釈 1]、南部(すなわちフランスの北半分[注釈 2])では古フランス語に取って代わられたが、この古フランス語、さらに現代フランス語にも大きな影響を遺したのである。

古フランク語は直接書き残されているものではなく、古フランス語への借用語と古低フランク語とから再建されたものである。


注釈

  1. ^ 北部の古フランク語は古低フランク語からさらに現代オランダ語などの低地フランク語になる。
  2. ^ ロマンス語諸語のうち、フランスとスペインに古フランク語がある[2]。現代語フランス語のespion西: espíaespia: spiaと同根語で、語根spehōną から古フランク語spehōn とゴート語spaiha/spaihōn に分かれたと考えられる[3]ヴァルトブルク(英語)による異説(1944年)では、現代フランス語espion の起源は古フランク語から古フランス語espie を介したとする[3]

出典

  1. ^ 上野 2016, p. 20, 「3.ゲルマン語起源」.
  2. ^ a b 上野 2016, p. 19, 「2.ロマンス語における他国語」.
  3. ^ a b 上野 2016, p. 20, 「3.1.1 東西ゴート語から(3)」.


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