僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 23:02 UTC 版)
僕が愛したすべての君へ 君を愛したひとりの僕へ | |
---|---|
小説 | |
著者 | 乙野四方字 |
イラスト | shimano |
出版社 | 早川書房 |
レーベル | ハヤカワ文庫JA |
刊行期間 | 2016年6月23日 - |
巻数 | 既刊3巻(2022年8月10日現在) |
映画:僕が愛したすべての君へ | |
原作 | 乙野四方字 |
監督 | 松本淳 |
脚本 | 坂口理子 |
キャラクターデザイン | 近藤圭一、佐々木里花 |
音楽 | 大間々昂 |
制作 | BAKKEN RECORD |
製作 | 「僕愛」製作委員会 |
配給 | 東映 |
封切日 | 2022年10月7日 |
上映時間 | 102分 |
映画:君を愛したひとりの僕へ | |
原作 | 乙野四方字 |
監督 | カサヰケンイチ |
脚本 | 坂口理子 |
キャラクターデザイン | 町田真一 |
音楽 | 大間々昂 |
制作 | トムス・エンタテインメント |
製作 | 「君愛」製作委員会 |
配給 | 東映 |
封切日 | 2022年10月7日 |
上映時間 | 98分 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | 文学・アニメ |
並行世界の存在が実証された世界における、主人公の幼年期から老年期までの人生と恋模様を描いた作品。『僕愛』『君愛』『僕が君の名前を呼ぶから』の3作ではそれぞれ異なる並行世界におけるできごとが描かれており、同じ人物でも生い立ちや他の人物との関係性は異なる。作者が大分県出身であることから大分市が舞台となっており、実在する地名や施設も登場する[1]。
あらすじ
パラレルワールドの存在が明確となり、そのための学問、虚質科学がある世界。主人公の暦は7歳のときに大きな選択をすることとなった。それは両親が離婚することとなり、どちらと共に行くかという選択だった。この選択で彼の運命は大きく変わることとなる。
君を愛したひとりの僕へ 『君愛』
- 父親に引き取られた日高暦は父親が勤めている「虚質科学研究所」の託児施設で、佐藤栞に出会う。初対面でトラブルこそあったが、同年代かつ似ている家庭環境もあり、すぐに仲良くなり、いつも一緒にいるのが当たり前になっていた。ある日、父から研究所に呼び出され、栞と共に暦の父と栞の母から再婚の話を聞く。
僕が愛したすべての君へ 『僕愛』
- 母親に引き取られた高崎暦は母の実家で祖父母とその愛犬のユノと暮らす。やがて高校生になった暦はクラスメイトの瀧川和音から声をかけられる。彼女の父親も暦の父親と同じく虚質科学研究所に勤めているらしく、彼女は腕につけているまだ実用化されていないIP端末とその数字を見せつつ、彼女は異なる並行世界から来たことを語りだした。
登場人物
- 暦(高崎 暦 / 日高 暦)
- 『僕愛』『君愛』における主人公。
- 『僕愛』にて
- 両親の離婚後は母親と暮らしており、名字は高崎となっている。地元の進学校に進学した高校生時に瀧川和音と出会う。後に進学した九州大学を卒業後、虚質科学研究所に入所。後に結婚して夫婦となる。
- 『君愛』にて
- 両親の離婚後は虚質科学研究所研究員の父親と暮らしており、名字は日高となっている。幼少期より研究所の託児施設を利用しておりそこで佐藤栞と出会う。彼女の母親と自分の父親との再婚話によって生じた、栞を巡るある事情から高校中退。虚質科学研究所の研究員となる。
- 瀧川 和音
- 『僕愛』におけるメインヒロイン。『僕愛』『君愛』とも暦とは高校のクラスメイト。
- 『僕愛』にて
- 高校卒業後、虚質科学を学ぶため暦と同じ九州大学に進学。在学中に高崎暦に告白して交際することとなる。その後は共に虚質科学研究所に入所、大きな成果を残す。後に結婚、息子の涼を出産する。
- 『君愛』にて
- 虚質科学研究所にて暦の後輩にして仕事上の相棒となる。
- 栞(佐藤 栞 / 今留 栞)
- 『君愛』におけるメインヒロインで、『僕が君の名前を呼ぶから』における主人公。『僕愛』には直接的には登場しない。
- 『君愛』にて
- 両親の離婚後は母親と暮らしており、名字は佐藤となっている。研究所の託児施設で日高暦の幼馴染となるが、母親の再婚話を契機に悲劇に見舞われる。
- 『僕愛』にて
- 両親は離婚しておらず、名字は今留となっている。
- 佐藤 絃子
- 栞の母親で、虚質科学研究所の所長。大学在学中に虚質科学という学問を提唱した。卒業後は地元の大分県に虚質科学研究所を設立し所長となった。
- 漫画、アニメ、ライトノベルを愛好する面も持ち、理論や装置にそれらから引用した命名をすることがある。
- 『君愛』にて
- 暦の父親と親密な関係になり、暦と栞に再婚の話を行う。その後、栞を巡るある事情から再婚どころではなくなるが、独り立ちした暦から催促され、再婚に至る。
- 『僕愛』にて
- ある時の栞の言葉をきっかけに離婚せずにいる。
- 暦の父
- 虚質科学研究所の研究員で高名な学者。生活や考えの不一致から暦の母と離婚するが、その後も良好な関係を維持している。劇場版では"日高翔大"という名前に設定されている。
- 『君愛』にて
- 佐藤絃子と親密な関係になり、暦と栞に再婚の話を行う。
- 『僕愛』にて
- 離婚後も暦とは定期的に会ったり、誕生日プレゼントを贈ったりするなど、親としての愛情は変わらず持っている。
- 暦の祖父
- 暦の母の父親にあたり、資産家であるとされる。劇場版では"高崎康人"という名前に設定されている。
- 『君愛』にて
- 父親と暮らしている暦が自宅に来た際に温かく迎え、愛犬ユノのお墓参りを共に行う。
- 『僕愛』にて
- 暦が父から貰った誕生日プレゼントを訳あって取り上げる。それに怒る暦だが、その後祖父は他界してしまう。
- ^ “結末が変わる 大分市舞台の映画「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」10月全国同時公開”. OBS NEWS. 大分放送 (2022年5月13日). 2022年10月30日閲覧。
- ^ @yo_mo_g (2016年6月30日). "新作2冊の発売から一週間経ちましたので裏情報。". X(旧Twitter)より2022年10月9日閲覧。
- ^ “僕が愛したすべての君へ”. ハヤカワ・オンライン. 早川書房. 2022年10月30日閲覧。
- ^ “君を愛したひとりの僕へ”. ハヤカワ・オンライン. 早川書房. 2022年10月30日閲覧。
- ^ “僕が君の名前を呼ぶから”. ハヤカワ・オンライン. 早川書房. 2022年10月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “「僕愛」「君愛」主人公とヒロインたちの眼差し描いた本ビジュアルが公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年8月17日). 2022年10月9日閲覧。
- ^ a b “須田景凪とSaucy Dog、同時公開アニメ映画「僕愛」「君愛」の主題歌をそれぞれ担当”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2022年8月5日). 2022年10月30日閲覧。
- ^ a b “『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』特別映像&挿入歌情報解禁!!”. ニュース. 東映 (2022年9月14日). 2022年10月8日閲覧。
- 1 僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へとは
- 2 僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕への概要
- 3 用語
- 4 既刊一覧
- 5 劇場アニメ
- 6 脚注
- 僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へのページへのリンク